次週は全米女子OP挑戦の小祝さくらが暫定首位浮上 大幅遅延も落ち着いて準備「ショットが良かった」


10番、ティーショットを打ち歓声に応える小祝さくら(カメラ・今成 良輔)

10番、ティーショットを打ち歓声に応える小祝さくら(カメラ・今成 良輔)

◆女子プロゴルフツアー リゾートトラストレディス 第2日(27日、山梨・メイプルポイントGC=6580ヤード、パー72)

 第2ラウンド(R)は悪天候の影響でスタート時間が大幅に遅れ、60人しかホールアウトできなかった。3打差の5位から出た小祝さくら(ニトリ)が、6バーディー、1ボギーの67と伸ばし、通算8アンダーで暫定首位に浮上した。「今日はスタートが遅れたけど、ホールアウトできて良かったです。ショットが比較的に良かったと思います」とうなずいた。

 26日に悪天候予報でスタート時間が1時間遅延し、この日になってさらに3時間半遅れて午前11時50分に10番からティーオフした。「朝4時台に起きて準備していたけど、(遅延を受けて)もう一回寝て11時台のスタートに向けて準備した」と落ち着いていた。10番でグリーン手前の40ヤードから58度ウェッジで1メートルに寄せて幸先良くバーディー。14番は80ヤードから2メートルにつけるバーディーで伸ばし、1打差2位で折り返した。

 1番では第1打でドライバーを鋭く振り抜いて真っすぐ飛ばし、観客が「こりゃ、すげえわ」とうなるほど。2オンしてバーディー。スタート前は「(普段と)変わらない」と感じたグリーンは雨で前半でプレーし、重くなっていたといい、後半から「しっかり打つように」と修正。グリーン左サイドにクリークとバンカーがひそむ8番パー3。6アイアンでピン右5メートルにつけて、パットもしっかり決めきった。6番からの3連続バーディーで暫定首位に浮上した。

 次週の全米女子オープン(6月2日~5日・米ノースカロライナ州)に出場予定。メジャーを見据えて、初日から課題に挙げてきたティーショットは「自分でもこんなに真っすぐいくんだなというぐらい真っすぐいった。ティーショットに関しては最高でした」と手応え。決勝Rに向けて「5メーターぐらいのパットをもうちょっと決めたい。出球をそろえたいです」と改善点を掲げた。

 昨年8月のCATレディース以来となる通算7勝目も狙える好位置で決勝Rに進む。最終日翌日の30日の午前中にはメジャーに向けて渡米する過密スケジュールだ。もし優勝した場合、表彰式などでラウンド後も時間を要することが予想されるが、「そこは全く気にしていないですね」と小祝。今季初勝利で確かな自信を手に、海を渡る。

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