畑岡奈紗はメジャー10勝の51歳ソレンスタムとの練習ラウンドで大いに刺激「最後はメンタル」


畑岡奈紗

畑岡奈紗

◆米女子プロゴルフツアー メジャー第2戦 全米女子オープン 練習日(5月31日、米ノースカロライナ州パインニードルズGC=6638ヤード、パー71)

 米ツアー6勝の畑岡奈紗(アビームコンサルティング)は、メジャー10勝で51歳のアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)と練習ラウンドを回り、初メジャー制覇へ気持ちを高めた。

 ツアー通算72勝の“レジェンド”から日本のエース・畑岡は大いに刺激を受けた。この日はソレンスタムを含む4人で8ホールのラウンド。「メジャーで10勝されている。(先週と今日)いろいろ話をさせてもらった」とうれしそうに明かした。

 「メジャーで何を変えたか」を質問し「メジャーでも普通の試合と同じように準備したことを自信を持ってやるだけ。最後はメンタル」と後押しされた。前週も一緒にプレーした。夢の対面はフロリダ州のホームコースが同じ縁で実現。ソレンスタムから「一緒に練習する?」と誘われ、初ラウンド。「まさか誘ってもらえるとは。(実際に回って)緊張感があった。全米女子オープンの前の試合みたいだった」と笑った。この日も「アプローチも技を持っている。飛距離も(私と)10ヤードしか変わらない。母と同い年ですよ」と驚いた。

 畑岡は2戦前の4月にツアー6勝目。今は縦振りを意識しているといい、「理想のスイングには遠いが、メジャーの設定では完璧なショットでもうまくいかないこともある。マネジメントが重要になる。しっかり確認したい」とうなずいた。

 メジャーは18年全米女子プロと、昨年大会でいずれもプレーオフの末、2位が最高だ。「(昨年は)少し自信になったけど、やっぱり勝ちたかった。2回ともプレーオフで、何があと1打足りないのかを(探して)今やっている。きっかけを見つけられたら」。樋口久子、渋野、笹生に次ぐ日本人4人目のメジャー覇者へ―。大会3勝で、2008年以来の出場となる大先輩から得たパワーを胸に、最も取りたいタイトルを果敢に狙う。

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