全米アマVの馬場咲希が日本女子OP参戦急浮上!まずは次戦24日世界アマへ「優勝目指したい」…帰国単独キャッチ


成田空港に到着した馬場咲希は花束を手に笑顔を見せた(カメラ・岩原 正幸)

成田空港に到着した馬場咲希は花束を手に笑顔を見せた(カメラ・岩原 正幸)

 ゴルフの全米女子アマチュア選手権で、37年ぶり2人目となる日本勢優勝の歴史的快挙を達成した馬場咲希(さき、17)=日本ウェルネス高2年=が16日、成田空港着の航空便で凱旋し、スポーツ報知の単独取材に応じた。次戦出場予定のチーム戦、世界女子アマチュア選手権(24~27日、フランス)に向けて「優勝を目指したい」と日本勢初制覇を宣言した。また、9月29日開幕の国内メジャー・日本女子オープンに特別承認で出場する可能性があることが、関係者の話で分かった。

 歴史を刻んだ米国から約10時間の長旅を終えて、馬場が帰国した。空港の到着出口で関係者からお祝いにもらった大きな花束を両手に抱え、心境を聞くと「すごくうれしい」とマスクの下の笑顔をのぞかせた。14日に決勝で27ホール(36ホールマッチで9ホール残し)の激闘を制し、1985年大会・服部道子以来の日本勢V。海の向こうで味わった思いは日本に帰ってきても「本当に優勝できるとは思わなかった。びっくりした」と冷めてなかった。

 175センチの長身から放たれる平均飛距離270ヤードのショットが持ち味の17歳。勝因を「決勝に進むにつれてパターが入ってくれた」と自己分析した。6月に全米女子オープン(49位)、7月に全米ジュニア(32強)、そして今回の優勝と激動の連戦を「米国、めっちゃ楽しい」と17歳らしいコメントで振り返った。

 今月からアマ日本代表のナショナルチームに選出され、次戦は24日からチーム戦で争う世界女子アマに、前回18年大会の2位を上回る日本の初優勝を懸けて出場する。「優勝目指していきたい。今回はとにかく楽しもうと思って優勝できたので、この感じでいきたい」。来年は海外メジャー4大会の出場権を手にしており、来秋の日本のプロテストを受験予定だ。

 この秋は、日本ツアーの各大会主催者から“熱烈ラブコール”が必至。帰国初戦は住友生命・東海クラシック(9月16日開幕)が最有力だ。関係者によると、日本ゴルフ協会主催の日本女子オープン(同29日開幕)に昨年の渋野日向子らに続き、特別承認で出場する可能性が浮上していることが分かった。

 実現すれば、16年大会を17歳で制した畑岡奈紗以来、2人目のアマでのメジャーVへ、注目が集まりそうだ。年内は推薦出場を中心に6~7戦でプロの試合に参戦が可能となっている。「この後はいつも通り練習して、世界アマがすぐあるので、ホッとはできない。できるだけ疲れを取りたい」と馬場。高いポテンシャルを秘めた女子ゴルフ界のニューヒロインから目が離せない。(岩原 正幸)

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