◆米男子プロゴルフツアー プレーオフシリーズ最終戦 ツアー選手権 最終日(28日、米ジョージア州イーストレイクGC=7346ヤード、パー70)
第3ラウンド(R)残りと最終Rが行われ、松山英樹(30)=LEXUS=は70で、通算13アンダーの11位だった。来季は米ツアーで10年目を迎える。66のロリー・マキロイ(英国)が21アンダーで6打差から逆転優勝。自身3度目の年間王者に輝き、ボーナス1800万ドル(約24億8400万円)を得た。前週までの戦績に応じた打数差をつけて開始した今大会の順位が、そのままシーズン総合順位となる。
痛みを抱えながらも、松山は最終戦を全うした。「よく体が持ってくれたなと思う」とシーズンを終えて安どした。3バーディー、3ボギーの70で、シーズン総合順位は11位。「ちょっと悔しい」と残念がった。
今季は昨秋、日本開催のZOZOチャンピオンシップと今年1月のソニー・オープンの2勝。「けがが多かったシーズン」と言うように、3月に首から肩甲骨にかけて痛みが出た。7月は手首痛から大会を棄権し、首痛でプレーオフ初戦も欠場。「(体の)メンテナンスがうまくいけば、もう少し上位で戦えたかなと思う。どうしたらけがが少なくできるのか考えたい」と課題を見つめた。
また、松山がサウジアラビア政府系ファンドが支援する超高額賞金の新ツアー「LIV招待」に参加せず、9月半ばからの新シーズンも米ツアーにとどまると海外で報じられた。欧米メディアで出場が取り沙汰されてきたが、以前から「興味はあるが、米ツアーから出場停止となる現在の状況では行かない」と説明していた。10年目を迎える新シーズン。「一つの目標だったのでうれしい。次の試合に向けて良い準備をしたい」と見据えた。