中島啓太「本当に最高」初日自己最少67&自己最高の3位発進 転向2戦目でのプロ初Vに挑む


9番、ティーショットを放った中島啓太(左は石川遼)(カメラ・豊田 秀一)

9番、ティーショットを放った中島啓太(左は石川遼)(カメラ・豊田 秀一)

◆男子プロゴルフツアー ▽バンテリン東海クラシック 第1日(29日、愛知・三好CC西C=7300ヤード、パー71)

 プロ2戦目の中島啓太(22)=日体大4年=が、同初優勝となる通算2勝目へ自己最高のスタートを切った。パットがさえて6バーディー、2ボギーの67。首位と2打差4アンダーの3位につけた。プロ転向後2戦目での初Vとなれば、1973年のツアー制施行後では松山英樹(13年4月つるやオープン)に並ぶ最速記録となる。初優勝を狙う岡田絃希(25)=日本植生=が65で回り、6アンダーで初の単独首位発進を決めた。

 大学生プロがツアー自己最高の初日を演じた。中島は石川、桂川と同組で、同行した約200人の観客を熱くさせた。出だしの10番から4メートル、3メートル、30センチを沈めて3連続バーディー発進。計23パットとグリーン上が絶好調で「本当に最高のスタート。グリーンが硬くて速さも出ていたので、下りのラインに気をつけた」。日米通算13勝の丸山茂樹らのバッグを担いだ杉沢伸章キャディー(47)との初コンビで、アマ時代を通じて初日自己最少67&自己最高の3位発進だ。

 注目された前週のプロ初戦は48位に終わった。「緊張や力み、疲労を普段よりも感じた」という。それでも、日体大の1学年先輩・河本力(22)と前週から夕飯をともにしてリラックス。「ほぼ毎晩焼き肉で、たくさん食べています。支払いは毎回、じゃんけんで決める」と笑った。前週、蝉川泰果(東北福祉大4年)がツアー6人目のアマV。同じ年で同じアマV達成者の中島は「2勝目を挙げるのは僕が一番でありたい」と負けられない。ツアー最速の松山に並ぶ、転向2戦目でのプロ初Vに挑む。(榎本 友一)

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