石川遼が第2R途中「腰痛」で約3年ぶり2度目の棄権 「一昨日から張りがあった。すごい残念です」


石川遼

石川遼

◆男子プロゴルフツアー バンテリン東海クラシック 第2日(30日、愛知・三好CC西C=7300ヤード、パー71)

 ツアー通算17勝で2009年大会覇者の石川遼(カシオ)が4番終了後に「腰痛」のために棄権した。石川の棄権は、19年5月の中日クラウンズ第2Rスタート以来2度目となった。

 夏日の日差しの下、この日は大会カラーの緑色のパンツに身を包んで、2オーバーの79位から巻き返しへの強い意気込みが感じられた。ところが、1番から4ホール連続でティーショットでは手を離し、フェアウェーに1度も運べず。パーオンも4ホール続けて逃すなど、ショットでらしくないプレーが続き、まさかの4連続ボギーを喫していた。ラウンド中は、歩きながらストレッチをしたり、歩くのもしんどそうな様子も見られ、同行した大勢のギャラリーからは体調を心配する声もあがっていた。

 それでも、4番グリーン上で同組の中島啓太が8M、桂川有人が5Mのバーディーパットを沈めると、石川は笑顔で2人に拍手を送った。帽子を取り、申し訳なさそうに2人と握手を交わして、棄権を告げた。

 棄権後、石川はクラブハウスに戻って報道陣の取材に応じた。「一昨日からちょっと張りがあったんですけど、何とかゴルフできるようにやっていたが、思ったような体の動きが全くできなくて。昨日も治療して良くなったかなと思ったんですけど」と経緯を明かした。

 3年前の棄権は中日クラウンズ第1ラウンドの8番で、第1打を放った際に腰に痛みが出たもの。「あの時は、急に肉離れみたいなのが起きた感じでした」と振り返った。今回は「足から来ているという感じがある。股関節とかでん部も痛くて。鈍痛がずっとあるような感じで。いけるかな、ラウンド始まってよくなればと思ったんですが。一歩踏み出そうとするのが、どうやって踏み出していいか。股関節回りがだいぶ悪い。すごい残念です」とファン思いで、ツアーの看板選手としての責任感が人一倍強い31歳は無念の表情を浮かべた。

 数日様子を見て、病院で検査や治療を受けるかなどは決める方針という。

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