◆男子プロゴルフツアー マイナビABC選手権 第1日(3日、兵庫・ABCGC=7217ヤード、パー72)
石川遼(カシオ)は4バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの75で回り、通算3オーバーの82位と出遅れた。首位とは10打差。
石川は出だしの1番で、約6メートルのバーディーパットを沈める好スタートを決めた。しかし、3番でボギー。5、6番を連続バーディーで伸ばしたが、8、9番を連続ボギーでイーブンに戻して折り返した。
後半も14番までイーブンプレーだったが、15番で痛恨のダブルボギー。17番でも、スコアを1つ落とした。ホールアウト後、石川は開口一番で「終われないかと思いましたね、ショットが。長かったです。なるべくショット打ちたくないなっていうくらい、悪かったですね」と厳しい表情を見せた。
石川は9月のANAオープンで今季最高の2位に入ったが、翌週のパナソニックオープンを予選落ち。バンテリン東海クラシックの第2日に腰痛のため途中棄権し、続くバイ・ザ・プレーヤーズを欠場とコンディション不良が尾を引いた。3週ぶりに復帰した日本オープンは予選落ちしたが、先週の平和PGM選手権で出場4戦ぶりの予選突破から29位と、復調の兆しを見せていた。
石川は「先週の最終日に、いいスイングをできていたなと感じていて。それをやりにいった時に、失ったものがたくさんありました。昨日までその感覚(を探すなか)でやっていたけど、同じ感覚では打てていないのが形でも出ていて、今日の方がより良くなかったです。またやり直しかな、という感じです」と肩を落とした。序盤こそ、パットでカバーしたが「ショットの内容のままのスコアという感じ。試合の中で直すのは、メチャメチャ難しい」と反省ばかり。「できる限り練習して。まずは練習をしたいということだけ。今日より改善できる自信はあるけど、どこまで戻せるか。でも、しっかりと一歩ずつ、焦らずに改善していきたいです」と巻き返しを誓った。