渋野日向子、東京五輪の金メダルを首からかけ「重かった…鳥肌が立ちました」ソフトボール・原田のどかと共演


始球式でバッターを務めた原田のどか(右)と記念撮影する渋野日向子(カメラ・石田 順平)

始球式でバッターを務めた原田のどか(右)と記念撮影する渋野日向子(カメラ・石田 順平)

 ゴルフで日米ツアー通算7勝の渋野日向子(サントリー)が地元の岡山県野球場で初主催となるジュニア・ソフトボール大会「2022年 渋野日向子杯 第1回岡山県小学生ソフトボール大会」を開催した。25日の決勝には渋野、特別ゲストとして地元の岡山南高を卒業し、昨年の東京五輪女子ソフトボールの金メダリスト・原田のどか外野手が参加した。

 渋野と原田は同じ岡山出身だが、「今回がほぼ初対面だった」という。原田によると、11月の終わり頃に渋野からのオファーが自身の耳に届き、「本当にうれしかった。ぜひ! 志願してでも!」と快諾した。大会前の始球式や決勝戦、ホームラン競争などのイベントの解説などをともに行った。

 大会の合間にもさまざまな話をして、トップアスリート同士、刺激を与え合った。この日、原田が昨年の五輪でつかんだ金メダルを持参。渋野はそのメダルを首からかけさせてもらった。「リスペクトしかない方。(メダルは)重かった…もう鳥肌が立ちました」と感激。自身の五輪出場については「やっぱり(日本代表の)重みが違ったので、もっと頑張らんといけんなと思わされた」と刺激も、もちろんあった。

 始球式では真剣勝負を見せた。小学生時代に投手を務めた渋野がウィンドミル(大きく腕を一回転する投法)で直球を投げ込むと、2020年に日本リーグで本塁打王のタイトルホルダー・原田は「渋野プロがガチで投げると言ってくれたので」と打ちに行った。渋野は驚き顔を見せつつ、満足のいく球が投げられたようで腕を突き上げた。原田は一ゴロにしとめられ、ちょっぴり悔しげ。「私の敗戦ですね。また2回目、3回目と対戦したい」とリベンジに燃えていた。

 ソフトボールは24年パリ五輪で実施種目から外れており、国内外での普及、発展が急務になっている。渋野は来年以降の第2回大会の開催にも「ぜひともやりたい」と前向き。「渋野さんの行動に移して下さるところがすごい」と感激した原田も「私自身もこのような素晴らしい大会を開催したいと改めて思いました」と見据えていた。

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