ジャパンゴルフフェアが開幕 藤田光里がキャロウェイでボール販売会「少しずつコロナ禍前に戻ってきている」


10日、パシフィコ横浜でのイベントに参加した女子ゴルフの藤田光里(カメラ・榎本友一)

10日、パシフィコ横浜でのイベントに参加した女子ゴルフの藤田光里(カメラ・榎本友一)

 アジア最大級のゴルフショー、「ジャパンゴルフフェア2023」が10日、パシフィコ横浜で開幕した。国内女子ツアー1勝の藤田光里(AKRacing)が、用具契約するキャロウェイのブースでE・R・Cソフトボール発売記念企画販売会を行った。

 新型コロナによる制限が緩和され、人気プロが登場すると、キャロウェイブースの周辺にはあっという間に数十人の人だかりができた。多くのスマートフォンを向けられながら「すごく近く感じますね。こんなに沢山の方々と会えるのが新鮮だし、うれしいなと思います」と藤田は代名詞の笑顔を振りまいた。

 ボール1ダースを購入した先着30人限定で、サイン入り色紙と2ショット撮影の特典つき。遠方から駆けつけた応援団やファンも多く、瞬く間に定員に達し、購入できなかった人もいたが「オフィシャル撮影会」の時間も設けられ、それぞれ記念写真のお土産を持ち帰っていた。「ファンの方々と写真撮影をするイベントは久しぶりでした。ツアー会場でも、サインができるようになったりしているみたいで、少しずつコロナ禍前に戻ってきている感じがしますね。私はできるだけ笑顔でプレーしますので、ぜひ近くで見て下さい」と28歳はほほ笑んだ。

 昨年の最終予選会は52位で、今季は下部ツアーを主戦場に来季レギュラーツアー出場権獲得を目指す。昨季は3月の開幕直後に左足付け根を肉離れし、夏まで痛みが長引いて思うような成績を残せなかった。それでも、痛みのひいた9月末以降の3試合では、小技を武器に粘り強いゴルフで優勝争いを演じた。今季は、ステップアップツアー開幕戦の大王海運レディスオープン(16日開幕、愛媛・エリエールGC松山)が初戦となる。

 「去年は、珍しく開幕前から意気込んだら開幕直後にけがをしてしまったので、今年は謙虚に戻ります(笑い)。スタートダッシュから意気込み過ぎないように。レギュラーツアーに戻りたい、という目標は今年も持っています。それが予選会かメルセデスポイントランクなのか、どの道なのかは夏ぐらいまでの自分のポジションで考えたいです」と冷静にプロ11年目のシーズンを見通した。

 今オフの三觜(みつはし)喜一コーチとの静岡合宿では、思い切り振り抜く原点に回帰して打ち込んできた。「去年はけがをしてから長いクラブを合わせて打っていて、振り回すことができなかったので」と説明。キャロウェイの新ドライバー「パラダイム」を初戦から投入予定だという。「(クラブヘッドの)顔も良くて、操作性もいいのでオススメです。飛距離も伸びていますし、手応えはいいですよ」と話した。

 ジャパンゴルフフェアは、12日までパシフィコ横浜で行われる。

最新のカテゴリー記事