西郷真央
◆女子プロゴルフツアー アクサレディス宮崎 第１日（２４日、宮崎・ＵＭＫＣＣ＝６５６５ヤード、パー７２）
昨季開幕から１０試合で５勝を挙げながらシーズン終盤に一転、不調に陥っていた前年覇者の西郷真央（島津製作所）が４バーディー、１ボギーの６９で回り、首位と２打差の１２位とまずまずのスタートを切った。「久々の６０台です」とホッとした表情で話した。
昨季の前半戦、西郷は圧倒的な強さを誇った。開幕のダイキンオーキッドレディスでツアー初優勝を飾ると、勢いに乗り、前年の今大会を含め、５月のブリヂストンレディスまでの出場１０試合で５勝を挙げた。しかし、シーズン終盤、ドライバーショットが大きく曲がり、不調に陥った。優勝者や上位選手だけが出場し、予選落ちがない最終戦のツアー選手権リコーカップでは８３、８３、７６、８１で通算３５オーバー。出場４０選手中、３９位と２４打差の最下位に終わった。
今季は自身の開幕戦として米ツアーのＨＳＢＣ女子チャンピオンズに参戦したが、７３、７１、８５、７５で通算１６オーバー。６６人中６５位だった。日本ツアーの自身初戦となった先週のＴポイント×ＥＮＥＯＳでも７４、７１で通算１オーバーで予選落ちした。西郷が６０台をマークしたのは、６８で回った昨年１１月の大王製紙エリエールレディス第１日以来、１２ラウンドぶり。期間で言えば、シーズンオフを含めて４か月ぶりだった。
復活の兆しを見せた西郷を支えたのは、やはり、師匠のジャンボ尾崎だった。前日、プロアマ戦を終えた後「ジャンボさんに『ダイナミックにやってこい』と言われたので、しっかり、振り切りたい、と思います」と前向きに話していた。
前年覇者として注目された初日、７番でボギーが先行し、嫌な流れに傾きかけたが、師匠の金言が西郷を救った。続く８番パー５。残り２２５ヤードから５ウッドで２オンに成功。しっかり２パットでバーディーを奪った。「振り切った方が曲がらない」と西郷は手応えをつかんだ表情で話した。ツアー２勝目を飾った得意コースで完全復調を目指す。
ツアー通算６勝の藤田さいき（ＪＢＳ）、ツアー通算４勝の若林舞衣子（ヨネックス）、通算２勝の吉田優利（エプソン）、昨季２勝の川﨑春花（村田製作所）、地元宮崎出身の山内日菜子（ライク）の５人が６７で首位に並ぶ。
先週のＴポイント×ＥＮＥＯＳ最終日で最大８打差から逆転され、６打差３位に終わった上田桃子（ＺＯＺＯ）はイーブンパーで４１位発進。先週、大逆転優勝を飾った青木瀬令奈（リシャール・ミル）は体調不良のため、欠場している。