
練習ラウンド後に笑顔を見せる岩井千怜(カメラ・高木恵)
女子ゴルフのメジャー第4戦、エビアン選手権は27日にエビアン・リゾートGC(6527ヤード、パー71)で開幕する。岩井千怜(ちさと、ホンダ)が練習後に取材に応じ「ゴルフって楽しいなと思える週にしたい」と意気込みを語った。
3週前にメジャー第3戦、全米女子オープンに出場。帰国して前週は帰福岡で開催された大東建託・いい部屋ネットレディスに出場後、フランスへと飛び立った。「めちゃくちゃハード」というスケジュールでのフランス入りとなった。24日午前0時頃到着し、コースを回ったのはこの日が始めて。印象を聞くと「グリーン周りを外すと、結構下まで落ちちゃうと思う。上げるアプローチがたくさん打つ場面が増えるかな」と語った。
今年の全米女子オープンが開催された、米国・ペブルビーチGLはグリーンが小さく、硬いセッティング。さらに不規則な風が吹き、国内ツアー4勝の岩井千も「こんなに(風の影響を受けにくい)低い球打てないんだって思った」と課題を痛感していた。今大会のグリーンは大きいが「あっち(米国)はラフが密集していた。こっちは薄いけど、それなりのあった技が必要」と攻略のポイントを挙げた。
最近は楽しさよりストレスがたまるゴルフが多かったという。「気持ちよくなかった、という上がりが多かった。そうじゃなくて、やっぱり楽しいと思えるプレーをしていきたい」。普段から笑顔でのプレーが印象的な21歳らしい目標を掲げた。
代名詞になりつつある「直ドラ」挑戦に意欲的だ。「ばんばん狙っていきたい。こっちの人にも『岩井千怜ってこういう選手なんだ』とか『アグレッシブなゴルフをするんだ』というのを見てもらいたい」と楽しげに話した。全米女子オープンでも直ドラを披露し、米国のギャラリーを沸かせた。この日の練習では484ヤードの18番でトライするも「結果は池に(笑い)」と失敗したことを明かした。大会本番では成功させ、フランスのギャラリーも魅了する。