岩井千怜が開幕戦V 被災地思い涙「一人でも多くの人に元気や希望を」 大会新18アンダー


優勝スピーチで、能登半島地震の被災者を思いやり目を潤ませる岩井千怜(カメラ・今西 淳)

優勝スピーチで、能登半島地震の被災者を思いやり目を潤ませる岩井千怜(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー開幕戦 ダイキンオーキッドレディス 最終日(3日、沖縄・琉球GC=6595ヤード、パー72)

 最終ラウンドが行われ、単独首位から出た岩井千怜(ちさと)=ホンダ=が5バーディー、ボギーなしの67をマークし、通算18アンダーで開幕戦Vを果たした。2021年に小祝さくらが記録した大会レコードの14アンダーを4打更新し、昨年6月の宮里藍サントリーレディス以来の通算5勝目を手にした。1打差の2位から出た西郷真央(島津製作所)は68と伸ばすも、2位に終わった。

 岩井千は表彰式で優勝スピーチを行った。「はじめに、能登半島地震で被災された方々にお見舞い申し上げます。そして、お亡くなりになられた方々に心よりご冥福お祈りいたします。今週は一人でも多くの方に元気を届けようと思ってプレーしていました」と話すと、目を潤ませ言葉を詰まらせた。

 双子の姉・明愛(あきえ)とともに2月に「iwai SMILE Project」(イワイ スマイル プロジェクト)を発足。2024年に岩井姉妹が獲得したバーディー数、イーグル数などに応じた金額を能登半島地震の被災者へ義援金として寄付することを決めている。「この優勝で一人でも多くの人に元気や希望、勇気が届けられたらうれしいです。大会中に応援してくれてファンの皆様、そしてチームのみんな、ありがとうございました。来週からも優勝目指して頑張ります」と締めた。

最新のカテゴリー記事