2018ハワイ州アマチュアゴルフ選手権

 報知アマ・シニアアマゴルフと姉妹提携する「2018ハワイ州アマチュアゴルフ選手権」が15日、米ハワイ州のパールCCで開幕した。ハワイ全島とカナダからのトップアマ、報知アマ・シニアアマ代表の3人に加え、長野県知事杯からの代表選手2人を含む男女合わせて102人が参加した。

【第1日】

 昨年の報知アマ優勝者の村越元彰さんと3位入賞の勝田兵吉さんは男子ミッドアマチュア(25歳以上)の部に出場し。村越さんはトップと3打差の3オーバー、75でラウンドし3位タイ。勝田さんは5オーバー、77の10位タイで初日を終え、ともに上位をうかがえる位置でのスタートとなった。
 また昨年の報知シニアアマ優勝の三上修平さんは男子シニアの部に出場。パールハーバー(真珠湾)に向かって順目がきついパールCC特有の芝目に最後まで慣れず、トップと17打差16オーバー、88の26位と予選通過(上位16位)に向け厳しいスタートとなった。
 長野県知事杯の代表として参加した井田勇太さんはミッドアマチュアの部に出場し9オーバー81で20位タイ。同じくシニアの部を代表して参加した加藤元次さんはシニアの部に出場し13オーバー、85の25位で初日を終えた。

 

安定したショットを放つ勝田さん

安定したショットを放つ勝田さん

豪快なティショットを放つ村越さん

豪快なティショットを放つ村越さん

ショットはまずまずも難グリーン攻略に手こずった三上さん

ショットはまずまずも難グリーン攻略に手こずった三上さん

 

【第2日】

 報知アマ・シニアアマゴルフと姉妹提携する「2018ハワイ州アマチュアゴルフ選手権」の2日目が16日、米ハワイ州のパールCCで行われた。
 報知アマ代表でミッドアマチュアの部に出場の村越さんはこの日、首位と3打差3位タイからスタートするも前半の7番、8番でティショットをOBにし、ともにダブルボギーとするなど一気に崩れそうな不安な展開も後半は持ち前の粘りをみせ、トータル4オーバー、76と踏ん張り順位を1つ落とす6位ながら首位と7打差と逆転の可能性を残し決勝ラウンドに進出した。
 同じくミッドアマチュアの部に出場している報知アマ代表の勝田さんは前半を2ボギーの38でまとめまずまずの立ち上がりを見せたものの、終盤の15番でダブルボギー、16番パー3のショートホールではティショットをグリーン右の池に入れるなどまさかのトリプルボギー。一転して予選通過も危ぶまれたが、17番をバーディーで取り返し通算12オーバー156の12位で予選を通過し、決勝ラウンド2日間での挽回に期待したい。
 シニアの部には昨年の報知シニアアマ優勝の三上さんが出場。1日目同様2日目もパールCCの特有のグリーンに悪戦苦闘。「ほとんどのホールでパーオンしショットは良いが、とにかくパットが入らない。」とお手上げ状態。1日目に4パット2回、3パット4回。2日目の今日は3パット5回と全てが物語る。2日間合計で171ストロークで予選通過のカットライン157に14打足らず、残念ながら予選敗退となった。

 

 三上さんコメント:「地元ハワイの人は思っていた以上にゴルフが上手く、ビックリした。芝種が日本と違いクラブの抜けが悪く難しかった。ただとにかくパターが入らない。ハワイは数十年前に1回だけゴルフをし久々のゴルフだったが、楽しかった。チャンスがあればもう一度出場してみたい。」

 

 長野県知事杯の代表選手でシニアの部に出場の加藤さんは23オーバーの167、24位で予選敗退も「もう1回出場できるチャンスがあれば70台で回れる自信がある」と手こずったグリーン攻略の糸口を掴んだ。そのためには「今年夏頃に開催予定の長野県知事杯で優勝し来年の出場権を獲得するしかない。」と来年70歳を迎えるが、まだまだ気力、体力が衰える気配は微塵もない。
 もう1人長野県知事杯からの代表選手でミッドアマチュアの部に出場の井田さんはカットラインぎりぎりの14オーバー、158ストロークの14位タイで決勝ラウンド進出を果たした。2年前にも本大会に出場した際は予選通過を果たせず「とにかく予選通過できて良かった。残り2日間も戦えるので少しでも上位を目指したい」と安堵の表情を浮かべていた。

 

1番ホール、奥に見えるパールハーバーに向かってティショットを放つ勝田さん

1番ホール、奥に見えるパールハーバーに向かってティショットを放つ勝田さん

ショットは好調も惜しくも予選敗退の三上さん

ショットは好調も惜しくも予選敗退の三上さん

来年のリベンジに燃える加藤さん

来年のリベンジに燃える加藤さん

 

【第3日】

 報知アマ・シニアアマゴルフと姉妹提携する「2018ハワイ州アマチュアゴルフ選手権」の3日目が17日、米ハワイ州のパールCCで決勝ラウンドが行われた。
 報知アマ代表の村越さん、勝田さん、長野県知事杯代表の井田さんがミッドアマチュアの部に出場。
 村越さんは首位と8打差の6位タイ、勝田さんは12打差の8位、井田さんは24打差の16位から上位入賞を目指すもこの日も難グリーン攻略とはならず、苦戦を強いられた。「本当にグリーンが分からない」と3人は口を揃える。競技は乗用カートを使用し、コース内の立ち入りが許されているが、それでも「歩いて1ラウンドする以上に疲れる」とパッティングに頭を悩ませながらのラウンドは精神的に追いつめられた。
 村越さんはこの日4オーバー、76で7位、勝田さんは3オーバー、75で8位、井田さんは13オーバー、85で17位から最終日を迎える。
 練習ラウンドを含めて5日間連続でラウンドをこなし、疲労もピークに達してきているが最終日での上位進出を目指し、表情は明るい。

 

【最終日】

 報知アマ・シニアアマゴルフと姉妹提携する「2018ハワイ州アマチュアゴルフ選手権」の最終日が18日、米ハワイ州のパールCCで行われ、報知アマ・シニアアマ代表の村越さん、勝田さん、長野県知事杯代表の井田さんがミッドアマチュアの部から最終ラウンドにのぞんだ。
 最終日のこの日はハワイ特有の強風に見舞われ、各選手がスコアメークに苦しむも村越さんは6オーバー、78の4日間合計17オーバー、305ストロークで7位、勝田さんは5オーバー、77の合計20オーバー、308ストロークで9位、井田さんは10オーバー、82の合計37オーバー、325ストローク15位で慣れない環境のもと4日間の競技を終了し健闘した。
 優勝は地元ハワイのショーン・サコダで4オーバー、292ストローク。なお、男子オープンの部の優勝は昨年報知アマ2位で地元ハワイのタイラー・オオタで11アンダー、277ストローク。男子シニアの部(3日間)の優勝は同じく地元ハワイのマイク・カワテがイーブンパー、216ストロークでそれぞれ初優勝を飾った。

 

 村越さんコメント:パールCCは芝種が日本と違い、アプローチではクラブが抜けたり、芝が絡まったりと想定しない球が出る。風も地元ハワイ選手は弱い方と言いつつも、それでも日本よりは強く、低い球で打つなど工夫もしたが、結果が出なかった。ただ決勝ラウンドに残れ、4日間70台でラウンド出来たことは良かった。なかなか出場できる機会がなかったので、出場できて良かった。この経験をこれから始まる日本の競技に生かしたい。

 

 勝田さんコメント:過去にパールオープンに3回出場し、2年前にも本大会に出場。パールCCでのラウンド経験があったが、その時の印象と全く違った。フェアウェイが堅くクラブがはね返されたりしたが、地元選手は上手くターフを取っていて上手だと思った。もう少し良いスコアで回れる気はするが、グリーン次第。カップ付近と実際打つ場所では芝目が逆になっていたりと最後まで読み切れなかった。ただ、ハワイでは有名なアマゴルファーのブランドン・コップ選手と3日間もラウンドできるなど楽しかった。チャンスがあればもう1回出場したい。

 

 井田さんコメント:2年前に出場したが、当時は予選落ちで2日間しかゴルフが出来なかったので、今回の目標は予選を通過することだったので、達成できて良かった。ただ3日目くらいからパターが全く打てなくなった。芝目の順目、逆目、フック、スライスのラインが自分の思い通りではなく、途中から悩みながら打ってしまったのが原因。もう少しやれたかなと思うがこれも実力。来年もこの大会に出場できるよう、今年の長野県知事杯も優勝を目指したい。

 

9位で終えた勝田さん

9位で終えた勝田さん

7位と健闘した村越さん

7位と健闘した村越さん

目標の決勝ラウンド進出を果たすもリベンジ宣言した井田さん

目標の決勝ラウンド進出を果たすもリベンジ宣言した井田さん


ミッドアマチュアの部の優勝者、ショーン・サコダ(左)とHSGA会長のJ・ヒナズミ

ミッドアマチュアの部の優勝者、ショーン・サコダ(左)とHSGA会長のJ・ヒナズミ

男子オープンの部の優勝者、タイラー・オオタ(左)とHSGA会長のj・ヒナズミ

男子オープンの部の優勝者、タイラー・オオタ(左)とHSGA会長のj・ヒナズミ

男子シニアの部優勝のマイク・カワテ(左)とHSGA会長のJ・ヒナズミ

男子シニアの部優勝のマイク・カワテ(左)とHSGA会長のJ・ヒナズミ

■ハワイアマ成績など
https://www.golfgenius.com/pages/1238766