◆女子プロゴルフツアー 明治安田レディス 第3日(9日、高知・土佐CC=6273ヤード、パー72)
プロ3年目で23歳の藤田かれん(ライク)が28位から出て6バーディー、1ボギーの67で回り、通算5アンダーでホールアウト。暫定4位につけている。
強い風が吹く中で、平均飛距離250ヤード超のドライバーショットを誇る若手は10番から3連続バーディーを取り、16番も伸ばすと、最終18番は15ヤードからチップインバーディーを奪った。「ショットの調子がいい。この2日間パープレーだったが、今日はかみ合った」とうれしそうに話した。
滋賀出身の藤田は21年11月のプロテストに合格し、22、23年は下部のステップアップツアーを主戦場とした。昨年末に行われたツアー出場権を争う最終予選会で3位に入り、今季レギュラーツアー前半戦の出場資格を持つ。
2月末のダイキンオーキッドレディス(36位)から開幕したシーズンを「始まるのが早いなあと感じた」と振り返る。「ダイキンの初日は手が震えるくらい緊張したけど、そこからは楽しくできている」という。同じ2000年度生まれのミレニアム世代には米国を主戦場とする古江彩佳、西村優菜らがいるが、藤田は「今は自分がようやくこの舞台(ツアー)に立てたので、一歩ずつ自分のペースでいけたら。同い年というより、同期(合格、桜井心那ら)が活躍しているので、そっちの方が少し焦りがある」と話した。
中学時代は体力づくりのために陸上部に所属。「瞬発力が上がった」とゴルフにもつながっているという。今季の目標はシード権獲得。「ランキングを一つ一つ上げていけるように」。好位置で迎える最終日へ「ボードを見て(上位の名だたる)メンバーに圧倒されないように。この3日間と変わらず楽しくできたら、上位に食い込めるかな」と明るい表情で語った。