ツアー本格参戦1年目の23歳が「かれん」なショットで5位浮上 几帳面なA型で毎日ゴルフ日誌


ホールアウトし笑顔を見せる藤田かれん(右=カメラ・今西 淳)

ホールアウトし笑顔を見せる藤田かれん(右=カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー ブリヂストンレディス 第2日(17日、千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦C=6731ヤード、パー72)

 第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われ、4打差7位から第2Rを出た藤田かれん(23)=ライク=が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算6アンダーの5位に浮上した。ツアー本格参戦1年目の今季は11戦で6度の予選落ちと苦戦中。毎日、自身の部門別スタッツなどを“ゴルフ日誌”につけて反省し、初優勝を目指す。今季2勝の竹田麗央(りお、21)=ヤマエグループHD=が10アンダーで単独首位。

 藤田が持ち前のショット力で順位を上げた。10番から出て14番でボギー先行も焦ることなく、パー5の16番、18番で着実に伸ばした。3番では第2打を1・5メートルにつけ、その後もバーディーを積み重ねた。「ショットはすごくイメージが湧いている」とほほ笑んだ。

 プロ入り前からスタッツや反省点などを日々、ノートに記す。16日夜にはゴルフ日誌に「60台」と第2Rの目標を書き、達成した。「典型的なA型」というほど几帳面だ。オフの日でも、トレーニング内容を記入し、「弱みを見つけて練習する」。1年ごとに分けているノートは既に5冊目に突入した。

 今季は前半戦出場権を獲得し、11試合に出場。3月の明治安田レディスで自己最高の2位もその後は苦戦中。それでも23歳は「調子は一度も落としていない」とうなずく。後ろ向きな性格と話す藤田だが、自身初めて60台を並べた予選2日間は「マイナスなことは考えていない。いかに自分の世界に入れるかがテーマ」と決勝Rを見据えた。目の前の一打に集中し、可憐(かれん)に初優勝をつかむ。(富張 萌黄)

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