今季6度トップ10の21歳が「父の日」に初Vプレゼントだ 今季自己ベスト66で首位発進


ホールアウトで同組の佐久間朱莉(左)と抱き合う桑木志帆(カメラ・今西 淳)

ホールアウトで同組の佐久間朱莉(左)と抱き合う桑木志帆(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー ニチレイレディス 第1日(14日、千葉・袖ケ浦CC新袖C=6584ヤード、パー72)

 桑木志帆(21)=大和ハウス工業=が1イーグル、4バーディー、ボギーなしの今季自己ベストスコア66をマークし、6アンダーで首位発進した。前週は体調を崩し、3月以来12試合ぶり予選落ちもV字回復。気温28度に迫る暑さの中、18ホールをついて歩いた父・正利さん(66)に最終日(16日)の「父の日」に初優勝を届ける。小林夢果(20)=ヨコハマタイヤジャパン=も首位に並んだ。

 桑木は8、9番の連続バーディーで迎えた10番パー5、グリーン奥からチップインイーグルを奪った。黄色のウェアと果敢なプレーで観客を沸かせ、存在感を放った。今季自己最少66を出し、ツアー91試合目で初の首位発進を決めた。

 3戦前から3位、5位と好調も、前週は体調を崩した影響で予選落ち。「久々に休みができて、体もリフレッシュして動くようになった」とプラスに捉えた。昨季は2位3回、3位2回と初優勝まであと一歩。今季もトップ10が6回でポイントランク13位につける。今週は「ノリと勢いで」ドライバーのシャフトとパターを替えて好調だ。

 同行する父・正利さんは自前のノートにホールイラストを書き写し、娘の打球の落下点を一打ごとにメモ。「私には仕事があるんです」と穏やかな笑みを浮かべ、プレーの傾向をつかみ課題を克服しようと支える。父は昨年8月に救急搬送されたが、数週後に復帰。桑木は16日の父の日に向け「一番いい形で終われたら。(優勝へ)最後はガッツですね」とハキハキと言った。(岩原 正幸)

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