◆女子プロゴルフツアー 大東建託・いい部屋ネットレディス 最終日(21日、福岡・ザ・クイーンズヒルGC=6505ヤード、パー72)
首位からスタートした川崎春花(村田製作所)が、8バーディー、ボギーなしの64で回り、通算28アンダーの最多アンダーのツアー新記録で圧勝した。前々週のミネベアミツミレディスから2大会連続Vで今季2勝目、通算4勝目を挙げた。
パリ五輪日本代表の山下美夢有(みゆう、加賀電子)が4打差の2位。山下は、従来の最多アンダー記録の24アンダーで、99ホール連続ボギーなしのツアー新記録を達成した(継続中)。パリ五輪前としては最後の試合で優勝は逃したが、さすがの実力と存在感を見せた。
日本女子ツアーの最多アンダー新記録(従来は24アンダーで、3日間大会は2003年のミズノクラシックでアニカ・ソレンスタム、4日間大会は2016年大王製紙エリエールレディスでテレサ・ルー)は、川崎に譲ったが、山下も最長連続ボギーなしのツアー新記録をマークした(従来は22年に勝みなみがマークした87ホール連続ボギーなし)。今大会は4日間72ホールでボギーなし。ニチレイレディス第2ラウンド10番から99ホール連続でボギーなしを継続したまま今大会を終えた。「このコースはスコアの伸ばし合いですから」と山下は快挙にもさらりと話した。
次戦は、いよいよ、パリ五輪の女子ゴルフ(8月7~10日)。その1週前に同じコースで行われる男子ゴルフの観戦を楽しみにしている。「コースをチェックしながら、男子選手のゴルフを見ます。お目当ての選手はたくさんいるので、どの選手の組について行くか、迷います」と笑顔を見せた。
五輪の目標については「メダルを取りたいです」と表情を引き締めて話した。安定感抜群の山下は、好調をキープしてパリに向かう。