◆女子プロゴルフツアー CATレディース 最終日(18日、神奈川・大箱根CC=6652ヤード、パー72)
9打差17位から出た神谷そら(郵船ロジスティクス)は1イーグル、5バーディー、1ボギーをマーク。この日最少の66と猛チャージで6位に入った。今季予選落ちは1度のみも、トップ10入りは3度目となった。ホールアウト後は悔しげな表情で「取れなかったところが何個もあった。イン(後半)に入ってから気持ち悪い(距離の)パターが残っていた」と振り返った。
1番パー5では自慢の飛距離を生かして、残り201ヤードの第2打を、ピンそば3メートルにつけてイーグル発進。その後も5つのバーディーを奪ったが、首位との差は思うように詰められなかった。そんな中でも最終日にビッグスコアをマークしたことは「調子に見合う自信が持てるようになった」と今後につながる手応えをつかんだ。
今週は同世代の川崎春花が今季3勝目を挙げた。前週、今週と初日を同組で回り、「この1週間で調子が違うのもわかっていた。このゴルフをされたら勝てない」と舌を巻いた。プロテスト合格は1年遅れた神谷。2022年の最終プロテスト前に川崎がツアーで優勝している姿を見て「ずっと戦ってきた同級生が優勝できるんだったら、私もその舞台に行けると思った。プロテストも気持ちが楽になった」とライバルの活躍を励みにしてきたという。
次週は韓国ツアーのハンファクラシックに出場。韓国を訪れるのは初めてだが、知り合いの韓国選手に会えることが楽しみだという。将来は米ツアー挑戦を目指しており、「いずれ海外に行くためには違うツアーも経験したい。なかなか行きたいと思っても簡単にはいけない。機会をいただいたので出ようと決めた」と経緯を説明した。日本ツアーの平均飛距離263・22ヤードの飛ばし屋が、初の韓国での経験を夢への足がかりとする。