米ツアー最終予選会にエントリーした竹田麗央は笑顔でVサイン（カメラ・高木 恵）
女子プロゴルフで今季日本ツアー７勝を挙げ年間ポイントレース１位を走る竹田麗央（りお、２１）＝ヤマエグループＨＤ＝が、１２月に行われる来季米ツアー参戦をかけた最終予選会にエントリーした。３日のスタンレーレディスホンダのプロアマ戦後に明かした。
「（日本女子プロ）選手権に勝って複数年シードを取れたときから、今年挑戦してもいいのかなって思っていた。月曜日ぐらいにはもう決めた」。国内メジャー大会２連勝を飾った日本女子オープン翌日の９月３０日には決意を固めた。
今年は全米女子オープン（９位）、全米女子プロ選手権（３２位）、エビアン選手権（５５位）、ＡＩＧ全英女子オープン（予選落ち）のメジャー４大会に出場。海外進出への意欲は増していった。「米ツアーでやってみたいというのが昔からあった。今年７勝することができて、すごく自分のゴルフに自信が持てるようになったのでアメリカでやってみたい」と瞳を輝かせた。母の妹で１９９３、９４年の賞金女王・平瀬真由美にも相談した。「叔母も今が一番いいんじゃないかと言ってくれた。叔母の言葉にも背中を押された」と語った。
竹田は前週の日本女子オープンの優勝会見で予選会について「参加する可能性も出てきている。ギリギリまで考えたい」と話していた。今季平均２６２・２３ヤードを誇る飛距離は大きな武器で、海外メジャー制覇を目標に掲げている。今大会では同一シーズンではツアー初となる３度目の２週連続優勝がかかる。
◆米ツアー最終予選会 １２月５～９日に米アラバマ州・モービルで行われ、翌年の米ツアー出場権を争う。例年、２０位以内で一定の試合数が確保され、４５位以内に入ればツアーメンバー資格を得られる。登録の締切は米国時間８日（日本時間９日）。すでに岩井明愛、千怜の姉妹が最終にエントリーをしており、１０月の２次予選会（１５日開幕・フロリダ州）には原英莉花らが出場する。
◆竹田 麗央（たけだ・りお）２００３年４月２日、熊本・合志市生まれ。２１歳。６歳の時、母の影響でゴルフを始め、熊本国府高１年時の１９年九州ジュニアで優勝。１９９３、９４年の賞金女王・平瀬真由美は母の妹で叔母にあたる。２１年１１月のプロテストに合格し、翌年からツアー参戦。今年９月のソニー日本女子プロ選手権でメジャー初制覇。趣味は野球観戦。１６６センチ。家族は両親と兄、弟。