
優勝トロフィーを手に笑顔の永峰咲希 (カメラ・堺 恒志)
◆女子プロゴルフツアー 資生堂・JALレディス 最終日(6日、神奈川・戸塚CC=6766ヤード、パー72)
プロ12年目の30歳、永峰咲希(ニトリ)が5年ぶりの3勝目を飾った。
木戸愛(日本ケアサプライ)と並ぶ7アンダー首位で迎えた最終日。最終組で前半は8番までパープレーを続け、9番で初バーディーを奪った。15番は3メートルのパットを沈めてパーセーブ。16番でロングパットを決めてバーディーを奪い、9アンダーとして抜け出した。18番で木戸が長いバーディーパットを決め、通算9アンダーで並んだ2人のプレーオフに突入。3ホール目でパーをセーブして制した。
2020年9月のメジャー、日本女子プロ選手権・コニカミノルタ杯以来の3勝目。また、21年に一般男性と結婚後は初となる優勝となった。
以下、優勝会見での永峰の一問一答。
―タフな戦いを振り返って
「後半は本当にちょっと、体調不良じゃないけど、頭がぼーっとしてきて。でも上がり3ホール、たくさんのギャラリーの方が応援してくれて、その応援で頑張れた。最終ホールの木戸さんのすごいバーディーで、逆にあれで目が覚めた。そこからプレーオフを頑張ることができました」
―追いつかれた18番、心に揺らぎは
「途中すごくいい転がりをしているのは横で見ていて分かったので。入りそうだなあと思っていての、あのすごい歓声で。本当に体の中も揺れて、それで熱中症がちょっと飛んでいったような感覚だった。動揺はしなかった」
―3勝目まで5年
「本当に長い5年だったし、苦しいことの方が多かった。そんな中でも周りの人が見捨てずにサポートしてくれて…。そのおかげで頑張れた」
―誰に一番報告したい
「いっぱいいる。本当に今日たくさんの方が応援に来てくれて。家族もそうだし、コーチもそうだし、トレーナーさんも。みんなの前で勝つことができて本当に良かったなと思う」
―今季の意気込み
「まだ1年間で1勝しか過去にしたことがないので、今年は複数回優勝を目指して、この後も頑張っていきたい」
◆永峰 咲希(ながみね・さき)1995年4月28日、宮崎市生まれ。30歳。小学4年からゴルフを始める。宮崎日大高2年時に全国高校選手権を制覇。3年時に日本女子アマで8強。14年夏のプロテストに一発合格。18年のフジサンケイレディスで初優勝。158センチ、58キロ。