永峰咲希が涙の5年ぶり3勝目 木戸愛とのプレーオフを制して21年の結婚後初V飾る「本当に長い5年だった」


優勝トロフィーを手に笑顔の永峰咲希 (カメラ・堺 恒志)

優勝トロフィーを手に笑顔の永峰咲希 (カメラ・堺 恒志)

◆女子プロゴルフツアー 資生堂・JALレディス 最終日(6日、神奈川・戸塚CC=6766ヤード、パー72)

 プロ12年目の30歳、永峰咲希(ニトリ)が5年ぶりの3勝目を飾った。

 木戸愛(日本ケアサプライ)と並ぶ7アンダー首位で迎えた最終日。最終組で前半は8番までパープレーを続け、9番で初バーディーを奪った。15番は3メートルのパットを沈めてパーセーブ。16番でロングパットを決めてバーディーを奪い、9アンダーとして抜け出した。18番で木戸が長いバーディーパットを決め、通算9アンダーで並んだ2人のプレーオフに突入。3ホール目でパーをセーブして制した。

 2020年9月のメジャー、日本女子プロ選手権・コニカミノルタ杯以来の3勝目。また、21年に一般男性と結婚後は初となる優勝となった。

以下、優勝会見での永峰の一問一答。

 ―タフな戦いを振り返って

 「後半は本当にちょっと、体調不良じゃないけど、頭がぼーっとしてきて。でも上がり3ホール、たくさんのギャラリーの方が応援してくれて、その応援で頑張れた。最終ホールの木戸さんのすごいバーディーで、逆にあれで目が覚めた。そこからプレーオフを頑張ることができました」

 ―追いつかれた18番、心に揺らぎは

 「途中すごくいい転がりをしているのは横で見ていて分かったので。入りそうだなあと思っていての、あのすごい歓声で。本当に体の中も揺れて、それで熱中症がちょっと飛んでいったような感覚だった。動揺はしなかった」

 ―3勝目まで5年

 「本当に長い5年だったし、苦しいことの方が多かった。そんな中でも周りの人が見捨てずにサポートしてくれて…。そのおかげで頑張れた」

 ―誰に一番報告したい

 「いっぱいいる。本当に今日たくさんの方が応援に来てくれて。家族もそうだし、コーチもそうだし、トレーナーさんも。みんなの前で勝つことができて本当に良かったなと思う」

 ―今季の意気込み

 「まだ1年間で1勝しか過去にしたことがないので、今年は複数回優勝を目指して、この後も頑張っていきたい」

 ◆永峰 咲希(ながみね・さき)1995年4月28日、宮崎市生まれ。30歳。小学4年からゴルフを始める。宮崎日大高2年時に全国高校選手権を制覇。3年時に日本女子アマで8強。14年夏のプロテストに一発合格。18年のフジサンケイレディスで初優勝。158センチ、58キロ。

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