14歳で野球からゴルフに転向の泉田琴菜 4月に東京ドームで推し選手観戦「スタイリッシュだった」


2番、ティーショットを放つ泉田琴菜(カメラ・山崎 賢人

2番、ティーショットを放つ泉田琴菜(カメラ・山崎 賢人

◆女子プロゴルフツアー ミネベアミツミレディス  第3日(12日、北海道・真駒内CC空沼C=6688ヤード、パー72)

 4位から出た泉田琴菜(25)=加賀電子=が3バーディー、ボギーなしの69をマーク。通算10アンダーとし、トップと3打差の3位に順位を上げた。14歳からゴルフに転向した元野球少女が、ツアー初優勝へ最終日逆転を狙う。72で回った南幌町出身の内田ことこ(22)=加賀電子=は13アンダーで単独首位を守り、地元での完全優勝に王手をかけた。

 泉田のパットは声援に押されるようにひと伸びし、8メートル先のカップに転がり落ちた。「明日への流れのためにも3パットはしないように。ちょっと弱いかなと思ったけど伸びてくれた」。難関18番をバーディーで締め、歓声に笑顔で応えた。

 14歳で野球からゴルフに転向し「道具を使ってボールを飛ばす動きが身についている」。パワーを武器に今季平均飛距離は約250ヤードを誇る。高校時代は米国のIMGアカデミーに留学して腕を磨き、21年に“プロ入り”。もともとは西武にいた菊池雄星投手(現エンゼルス)のファンだが、4月に東京ドームで巨人戦を観戦。「岡本(和真)さんがスタイリッシュだった」。トップアスリートのたたずまいに見入った。

 ツアー未勝利の選手が上位に顔をそろえた。「皆ハングリー精神というか、優勝したいっていう貪欲な気持ちがあると思う。いい流れで来ているので面白いゴルフができたらなと思う」。初の最終日最終組から逆転アーチを放つ。(高木 恵)

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