
通算9アンダーで優勝し仲間と抱き合う桜井心那(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー CATレディース 最終日(24日、神奈川・大箱根CC=6652ヤード、パー72)
プロ4年目の桜井心那(ニトリ)が2年ぶり5勝目を飾った。3バーディー、3ボギーの72で回り、通算9アンダーで優勝した。初日から3日間、首位を譲らない完全優勝を決めた。
2位と1打差の単独首位で出ると、前半に2バーディー、2ボギーとスコアを伸ばせない展開。入谷響(加賀電子)に一時は首位を譲ったが、入谷が終盤にスコアを大きく落としたことで再び首位に。最後は藤田さいき(JBS)、木戸愛(日本ケアサプライ)らとの優勝争いを制した。
今大会は通算7勝の女子プロゴルファー、吉田弓美子(アマノ)を初めてキャディー起用。毎秋、一緒にディズニーリゾートに行くほど仲良しで、昨オフに食事した際にお願いして快諾されて実現した。「めっちゃ笑わせてくれて、ポジティブな声を掛けてくれる」と息ピッタリのタッグで頂点をつかんだ。
19歳だった23年は、史上3人目の10代での4勝をマーク。昨季は予選落ち11回、今季は8回と不振が続いてた中、今大会は初日から首位発進し「優勝する選手に値するような練習や技術は付いてきてる。全然いける」と自信。年間4勝を挙げた23年の富士通レディース以来となる、復活Vを遂げた。
◆桜井 心那(さくらい・ここな)2004年2月13日、長崎市生まれ。21歳。父の影響で6歳からゴルフを始める。21年11月、長崎日大高3年時にプロテスト一発合格。22年下部ツアー新記録となる5勝を挙げた。23年は資生堂レディスで初優勝し、年間4勝をマーク。166センチ、62キロ。家族は両親と兄2人。