初優勝の下家秀琉 兄2人も驚く練習量「弟は憧れ。尊敬」 須藤大和キャディーは男泣き


優勝トロフィーを掲げる下家秀琉(右)と兄の秀平さん(カメラ・高木 恵)

優勝トロフィーを掲げる下家秀琉(右)と兄の秀平さん(カメラ・高木 恵)

◆男子プロゴルフツアー バンテリン東海クラシック 最終日(5日、愛知・三好CC西C=7300ヤード、パー71)

 ツアー参戦2年目の下家秀琉(しもけ・すぐる、23)=エレコム=が大会レコードに並ぶ通算17アンダーで今季9人目の初優勝を果たした。1イーグル、7バーディー、2ボギーの64をマークし、第2日からの首位を守った。2人の兄もプロゴルファーという「下家3兄弟」の末っ子が、今季メジャー最終戦、日本シリーズJTカップ(12月4~7日、東京よみうりCC=報知新聞社主催)の初切符を手にした。

 下家は長兄・秀翔(27)、次兄・秀平(25)の影響でゴルフを始めた。優勝をコースで見届けた秀平さんは「弟は憧れ。尊敬している」と口にした。始めた当時、ゴルフセンスは3人の中で一番劣っていた。「負けたくないという思いで必死にやっていた。練習量も多いし考えながらやっている」と成長の理由を明かした。大阪学院大ゴルフ部の同期でパッティングコーチを務める須藤大和氏(24)は涙が止まらなかった。「ずっとゴルフと向き合って、四六時中ゴルフをやっているような人。一生懸命やってきたのを知っていたので」と目を腫らした。「もっと高いレベルに行ける選手だと思っていた。さすがだな」。表彰式でトロフィーを掲げる友人に、温かなまなざしを向けた。(高木 恵)

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