
17番で第2打を放つ松山英樹 (カメラ・堺 恒志)
◆米男子プロゴルフツアー ベイカレント・クラシック・レクサス 最終日(12日、神奈川・横浜CC=7315ヤード、パー71)
22位からスタートした松山英樹(LEXUS)は4バーディー、ボギーなしの67で通算8アンダーとし、20位で大会を終えた。
18ホール中17ホールでグリーンを捉え、4日間で最も多くのチャンスを作った。「入らなかったですね」。グリーン上を思い返し、ため息をついた。「ほとんど思い通りに打てているんだけど、ラインが全然違ったりした。そのへんが課題」と唇をかんだ。
前半から波に乗りきれない展開が続いた。5番で5メートル、7番で2メートルのバーディーパットがともにカップに蹴られ、膝を折り悔しがった。「日本じゃなかったら気持ちは折れていた。ギャラリーの方々がいたので、一つでも多くバーディーを取ろうと思った」。この日も大勢の観客が松山のプレーを追った。気持ちを奮い立たせ、プレーを続けた。
ホームの声援が力になった。「僕自身のプレーは思い描いていたプレーではなかったけど、最初から最後までついてきてくれたギャラリーの方には感謝しかない」と喜びをかみしめ、「素直にうれしかったし、いいプレーをしたかった。なかなか思い通りにいかないのが苦しいけど、来季に向けてまた頑張っていきたい」と語った。
開幕戦で優勝後、トップ10入りがないまま今季の米ツアーを終えた。「来年の最初からいい状態で挑めるように準備したい」と気持ちを新たにした。次戦は23日に韓国で開幕する欧州ツアー、ジェネシス選手権になる。「ショットはあまり安定はしていなかったけど、そのなかでもフェアウェーに行った。そこは再来週に向けていいきっかけだと思って頑張りたい」。ファンの声援と熱量を存分に浴びた1週間は、これからの力になる。