早大出身の稲垣那奈子 大会コース記録の65で首位 1か月前「88」大たたきからV字回復


18番で第2打をグリーンに乗せて笑顔を見せる稲垣那奈子(カメラ・今西 淳)

18番で第2打をグリーンに乗せて笑顔を見せる稲垣那奈子(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン第1日(10日、埼玉・石坂GC=6580ヤード、パー72、報知新聞社など特別協力)

 ツアー通算1勝の稲垣那奈子(三菱電機)が7バーディー、ボギーなしの65で回り、稲垣がホールアウトした時点で首位に立った。石坂GC開催のトーナメント記録(24年最終日の阿部未悠、25年第1日の安田祐香)に並ぶビッグスコア。3月のダイキンオーキッドレディス第2日には85、台湾ホンハイレディース第2日では88の大たたきを喫するほど不調だったが、驚異のV字回復。早大出身の25歳は昨年6月のリゾートトラストレディス以来の2勝目へ好スタートを切った。

 12番パー5で残り90ヤードの第3打を48度のウェッジでピン50センチにつけてバーディーを奪うなど、好プレーを連発した稲垣が堂々と首位でホールアウトした。「きょうはショットが安定していました」と笑顔でホールアウトした。

 今季5戦で4度も予選落ち。特に開幕戦のダイキンオーキッドレディス、第2戦の台湾ホンハイレディースでは、いずれも第2日に、それぞれ85、88と大たたきした。プロとしては厳しいスコアに「自分のショットがどこに行くか分かりませんでした。台湾では風が強いこともありましたけど」と振り返る。

 「先週までと何が違うのか、自分でもよく分かりません」と慎重に話すが「考え方」で絶不調から脱した。「打てないのに打ちたいところばかり考えていました。それを解放し、あまり考えないようにしました」と明かす。

 ショットだけではなく、パットも工夫した。2戦前のVポイント×SMBCレディスでは、長尺パターと通常の長さのパターの2本体制でプレー。今大会は通常の長さのパターでプレーしているが、スタート前には長尺パターでも練習している。「手だけではなく、体を使う感覚がつかめます」と説明した。

 昨年6月のリゾートトラストレディスで、早大出身の女子選手として国内ツアー初優勝を飾った。その功績が認められ、3月に早大校友会から「稲魂(とうこん)賞」を受賞した。受賞式では「ドラゴンクエスト」などを制作したゲームデザイナーの堀井雄二さんらと同席し、交流した。文武両道の女子プロゴルファーは、初優勝より難しいと言われる2勝目に向けて「(今季2回、大たたきをした)2日目に注意したい」と冷静に話した。

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