
6アンダーで好スタートした44歳の西村匡史
◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー メジャー初戦 日本プロ選手権センコーグループカップ 第1日(21日、滋賀・蒲生GC=6991ヤード、パー72)
ツアー未勝利の44歳、西村匡史(東鉄運輸)が8バーディー、2ボギーの6アンダー66をマークし、トップと1打差の6位に。北関東地区の予選会を突破し、2022年日本プロ選手権以来4年ぶりのツアー参戦。「できすぎです。ツアーに出るのが久しぶりで。こんなに(取材で)囲まれちゃって。初めての経験」と頬を緩めた。
生涯獲得賞金は159万1203円。昨年の予選会は1次で落ち、QTランキングは625位と低迷した。10年長嶋茂雄招待セガサミーカップで同104位の小山内護が優勝した例はあるが、それを上回る史上最大の下克上Vを視界に捉えた。08年にプロ転向し、12年の本大会でツアーデビューを果たした。思い出の大会で、気分良くスタートを切り「できすぎです」と何度も繰り返した。
「ピンチで踏ん張れた。前半13番で4メートルのパーパットが入って落ち着いた」と振り返った初日のラウンド。後半は6番パー5でグリーンの外からカップに放り込み、7番では160ヤードの第2打を8番アイアンで3メートルにつけて連続バーディー。最終9番は70ヤードの第2打をピンに絡めた。上がり4ホールで3つスコアを伸ばし、リーダーボードを駆け上がった。
今年からトレーニングに特に力を入れるようになった。4月に通信制のエイジェック高等学院に入学した高校球児の長男・太陽くんと一緒に、体を鍛えている。「刺激をもらっている。ジャンプしたり、重いものを投げたり」。15歳と同じメニューを必死にこなす。現在は栃木・鹿沼市でレッスン業も行っている。生徒との週5回ほどのラウンド、子どもとのトレーニングに、夕方はレッスンと多忙な日々を送っている。
「若いときは『頑張ろう』って思っていたけど、今は本当に楽しもうと心から思えている。一打一打、変な焦りもなくできた」。後半8番でリーダーボードが目に入った。上位にある自分の名前を見ても、以前のように前のめりになることはない。「お、いいところにいるな」。そう思っただけで冷静だった。「明日、気持ちがどう変化するか。今まで何回もそういった経験をさせてもらってきたので。楽しめるといいなと思う」。地に足をつけ、一打と向き合う。(高木 恵)
◆西村 匡史(にしむら・まさし)1981年11月17日、高知県生まれ。44歳。ゴルフインストラクターの父の影響で12歳からゴルフを始める。明徳義塾中時代に団体で全国優勝、明徳義塾高時代は99年の四国ジュニアを制する。高校卒業後は栃木・広陵CCで研修生に。2007年に25歳でプロテスト合格。下部ツアーで12年に1勝。アマチュア時代を含めて今大会がツアー30戦目で、過去の予選通過は5度。最高位は22位。170センチ、70キロ。

