
11番、ティーショットを放ち、明るい表情で打撃の行方を見つめる鳴川愛里(カメラ・山崎 賢人)
◆女子プロゴルフツアー ブリヂストンレディス 第1日(21日、千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦C=6732ヤード、パー72)
第1ラウンドが行われ、27歳ルーキーの鳴川愛里(フリー)が7バーディー、5ボギーで2アンダーの70で回り、首位と2打差の12位と好発進した。
出だし10ホールで4バーディー、4ボギーと出入りが激しい展開。「振り幅が激しかったけど、ボギーを気にせずに気持ちよくプレーできた」と言う鳴川は、3連続バーディーでギャラリーを沸かせた。13、14番は立て続けに2メートルにベタピン。15番はグリーン奥ラフから約8メートルを58度ウェッジで「うまくカラーに落とせて、狙い通りだった」と下りスライスラインをねじ込み、チップインバーディーを奪った。
直近4試合連続で予選落ちと苦戦。それでも、予選落ち翌日なども試合会場で練習に励み「技術や考え方、マネジメントなど、うまい選手を見て勉強してます」と時間を無駄にしない。前週のSky RKBレディスは、同じ岡山県出身で優勝した桑木志帆(大和ハウス工業)のプレーを見て「勝つ人は思い切りがいい」と痛感。この日はショートしがちなパットを「カップに向かって線を置いて、そこに打つだけ」と思い切りの良さが好スコアを生んだ。
プロゴルファーの母・鳴川章恵の影響で10歳からゴルフを始めた。だが、2017年からプロテストで不合格が続いた。地元・岡山県内のゴルフ場でアルバイトをしながら挑戦を続け、7度目となった24年は2打届かず。「心が折れかけたこともあるけど、やっぱりゴルフが好きなので、やれるところまでやろう」と決意。昨年秋に8度目で合格をつかんだ苦労人だ。
勝みなみ(明治安田)、畑岡奈紗(アビームコンサルティング)ら1998年度生まれ「黄金世代」の一人。特に、米ツアー1勝の渋野日向子(サントリー)とは同じ岡山県出身の同学年で、ジュニア時代に同じ大会に出場してきた。4月の富士フイルムスタジオアリス女子オープンで久しぶりに会話し、「岡山いつ帰ってくるの?」などと岡山弁を交えて盛り上がった。「成績も圧倒的に私が下だけど、(渋野に)追いつきたい」と背中を追う。
プロ1年目の今季はヤマハレディースの55位が最高成績。鳴川は「一打でも上にいきたい。リランキングも正直気になるけど、考えすぎずに、目の前の一打だけを上げられるように考えたい」と気を引き締めた。(星野 浩司)

