
軽井沢のカフェと妹・蘭さんとリラックスする山下美夢有・右(家族提供)
◆米女子プロゴルフツアー CPKC女子オープン 最終日(23日、カナダ・ロイヤルメイフェアGC=6452ヤード、パー70)
9打差の完全優勝を飾った山下の母・有貴さん(50)が24日、スポーツ報知の電話取材に応じ、米女子ツアーで奮闘する娘の素顔を明かした。「ゴルフは最後まで分からないから、ホッとしています」と安どした母。3週前に前年覇者として臨み、想定外の予選落ちを喫し、涙したAIG全英女子オープンでの悔しい経験が糧となったという。
全英には、コーチで父の勝臣(まさおみ)さん(51)が駆けつけ、万全で挑んだはずだった。だが、予選落ちし、国内で見守った母も「すごくショックで帰ってきて、なんて声かけたらいいんだろう」と心配するほどだった。一時帰国中には、きょうだいを含む家族で長野・軽井沢にお世話になった方へあいさつも兼ねてリフレッシュ休暇。そこで「宿泊先でもクラブを振り、パパと調整していた。打ちっ放しにも行ったり。その時の練習に納得がいったのかな」と、ショックから立ち直り状態が上向いてきたという。
カナダでの大会の週も練習時に父と電話をつなぎ、動画でスイングをチェック。夕飯後に母に電話をするルーチンで過ごしたという。「今日、何食べたとか、今週は(コースに)虫がいっぱい出てるね、とかそんな話です」と母。「ラフに入れたら虫が出るから、フェアウェーに乗せときー」。そんな有貴さんのアドバイスに電話の向こうで爆笑し、リラックスしていた様子だったと明かす。
「(美夢有は)追求して、やると決めたら、やる子だから」と異国での戦いを優しく見守る母。弟の勝将(まさゆき、23)は男子ツアーで奮闘し、妹でゴルファーの蘭さん(18)は米国の大学に進学する予定。「パパ(勝臣さん)と子どもたちで、スタイルを変えずに頑張っています」。仲のいい山下家の家族愛が、身長150センチの小さなゴルファーの最高峰の舞台での活躍を支える。(17~24年、ゴルフ担当・岩原 正幸)
◆山下 美夢有(やました・みゆう)2001年8月2日、大阪・寝屋川市生まれ。25歳。5歳から父の影響でゴルフを始める。大阪桐蔭高3年時の19年に全国高校選手権で優勝。同年11月のプロテストに合格し、21年KKT杯バンテリンレディスで日本ツアー初優勝。22、23年は年間5勝で2年連続年間女王に。24年パリ五輪は4位。同年12月の米ツアー予選会をトップ通過し、25年から米国が主戦場。世界ランク7位。150センチ、52キロ。家族は両親と弟、妹。

