
福田萌維
◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス 最終日(6日、岐阜・ゴルフ5CみずなみC=6531ヤード、パー72)
首位からスタートした福田萌維(めい、20)=ニトリ=が6バーディー、1ダブルボギーの68で回り、通算15アンダーで並んだ木戸愛(めぐみ、36)=日本ケアサプライ=をプレーオフ3ホール目で破り、初優勝した。和歌山県出身選手としてツアー初の快挙。中学時代は陸上部に所属し、100メートル障害で県大会決勝進出の経験も持つ。高い身体能力とタフなメンタルを兼ね備える20歳は近い将来、世界を目指す。木戸はツアー史上最長ブランクとなる14年ぶりの復活Vを逃した。安田祐香(25)=NEC=ら4人が1打差の3位。
初優勝か、14年ぶりの優勝か。雨が強まる中、福田と木戸のプレーオフは歴史的な対決となった。
ティーエリアが30ヤード前になり、距離が短くなった3ホール目。福田は第1打をフェアウェーへ。残り92ヤードの第2打をピン手前5メートルににつけると、バーディーパットをねじ込んだ。20歳の福田が初優勝を飾り、36歳の木戸が涙をのんだ。
「木戸さんは強い選手なので(3ホール目で)終わらせたい、と思いました。優勝できて本当にびっくり。まだ、信じられない」と福田は激闘を振り返った。
和歌山・岩出市出身。宮崎の強豪、日章学園高に進学するまで過ごした。日本女子ツアー(1988年のツアー制度施行前も含む)で、和歌山県出身選手の優勝は初。「和歌山県はジュニアゴルファーがとても少ない。これ(自身の優勝)がきっかけでジュニアゴルファーが増えてくれればうれしい」と笑顔で話した。
小学生時代は野球に取り組み、中学生時代は本職のゴルフに生かすために陸上部に入った。1年時には県中学校秋季大会の100メートル障害に出場。予選で18秒04をマークし、1年生で唯一決勝に進出した。和歌山出身の女子800メートル日本記録保持者、久保凛(積水化学)は、中学は違うが福田の1学年下。種目は異なるも、同じ大会に出場したこ�\xA8がある。「陸上部に入って体幹が強くなり、今に生きています」と明かした。
日章学園高では1学年先輩の菅楓華(ニトリ)に大きな刺激を受けた。「初めて会った時『この人は絶対にすごい選手になる。一緒に練習すれば強くなれる』と確信しました。それから、ずっと、菅さんにくっついています」と語る。
167センチ、60キロの体格を生かし、スケールの大きなゴルフが持ち味。「早ければ再来年くらいに海外に行きたい」と意欲的だ。和歌山で育ち、宮崎で鍛えられた福田はさらなる飛躍を期す。(竹内 達朗)
◆優勝者0人は8県 国内女子ツアーでは、出身都道府県別で優勝者がいないのは秋田、長野、三重、石川、奈良、島根、高知、佐賀の8県。一方、勝利数が最も多いのは「女子プロゴルファー王国」の熊本県で157勝(50勝の不動裕理ら14人)で、2位は埼玉県の101勝(69勝の樋口久子ら10人)。

