【女子ゴルフ】20歳の福田萌維が初優勝 和歌山出身として初の栄冠 14年ぶりの復活Vを目指した木戸愛をプレーオフで下す


福田萌維

福田萌維

◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス 最終日(6日、岐阜・ゴルフ5CみずなみC=6531ヤード、パー72)

 首位からスタートした20歳の福田萌維(めい、ニトリ)がプロ2年目、通算25試合目で初優勝を果たした。ツアー史上最長ブランクとなる14年ぶりの復活優勝を目指した木戸愛(めぐみ、日本ケアサプライ)をプレーオフの末、下し、勝ちきった。

 初優勝は、やはり、簡単ではなかった。福田は前半の9ホールを5バーディー、ボギーなしの31で回り、首位の座をがっちりとキープしたが、土壇場で苦しんだ。17番パー4の第2打を左のレッドペナルティーに入れて1罰打。ダブルボギーをたたいた。独走ムードから一転、通算15アンダーで木戸に並ばれた。

 しかし、プレーオフで再び、流れを取り戻し、木戸に競り勝った。和歌山県出身選手としてツアー初の優勝者の栄誉を手にした。

 67と好プレーを見せた第2ラウンド終了後に「最終日も、きょうと同じようにできますかね?」と明るい笑顔で話した。その後、一転、表情を引き締め「いつも通りにすることが一番、難しい。緊張感が全然、違うと思います。自分をコントロールできるか、が大切」と自身に言い聞かせるように語った。プレッシャーがかかる中、有言実行。前半は、時折、柔らかな笑みを見せながらプレー。後半、さすがに表情が硬くなっていったが、プレーオフではキレのあるショットで勝利を手にした。

 福田は和歌山県岩出市出身。宮崎の強豪、日章学園高に進学するまで岩出市で育った。日本女子プロゴルフツアー(1988年のツアー制度施行前も含む)で、和歌山県出身選手の優勝は初。郷土の期待も背負って戦った。

 岩出中時代は、ゴルフと陸上の二刀流だった。

 本職のゴルフでは全国中学校選手権春季大会15位など全国レベルで奮闘しながら、陸上部に所属し、体を鍛えた。1年時には和歌山県中学校秋季大会の100メートル障害に出場。予選で18秒04をマークし、1年生で唯一決勝に進出した。女子800メートル日本記録(1分59秒52)を持つ久保凛(積水化学)は串本町立潮岬中出身で福田の1学年下。種目は異なるが同じ競技会に参加したこともある。

 福田萌維。和歌山県出身の女子アスリートは、さらなる飛躍を目指す。(竹内 達朗)

 ◇日本女子ツアー都道府県別の優勝 最多優勝は熊本県で157勝。不動裕理(50勝)、平瀬真由美(19勝)、上田桃子(17勝)、有村智恵(14勝)、古閑美保(12勝)と多くの名選手が熊本から生まれた。2位は埼玉県で101勝。歴代最多優勝を誇る樋口久子がひとりで69勝もした。和歌山県出身の福田が優勝したことで、優勝者がひとりも誕生していない県は8県となった。

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