【女子ゴルフ】木戸愛が3位に浮上 14年ぶり復活V狙う 首位の福田萌維、2位の鳥居さくらは初優勝目指す


第2日に急浮上してインタビューに答える木戸愛。最終日、ツアー史上最長ブランクの14年ぶりの復活優勝を目指す(カメラ・竹内 達朗)

第2日に急浮上してインタビューに答える木戸愛。最終日、ツアー史上最長ブランクの14年ぶりの復活優勝を目指す(カメラ・竹内 達朗)

◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス 第2日(5日、岐阜・ゴルフ5CみずなみC=6531ヤード、パー72)

 首位と5打差の22位からスタートした36歳の木戸愛(めぐみ、日本ケアサプライ)が7バーディー、2ボギーの67で回り、通算8アンダーとして、首位と3打差の3位に浮上した。木戸は22歳の時に勝った2012年7月のサマンサタバサレディース以来、14年ぶりの優勝を目指す。

 首位と2打差の3位からスタートした20歳の福田萌維(めい、ニトリ)が7バーディー、2ボギーの67で回り、通算11アンダーで単独首位に立った。これまでの自己最高成績は今年6月のヨネックスレディスの5位。プロ2年目で念願のツアー初優勝を狙う。

 19歳のルーキー鳥居さくら(Sky)が2打差の2位。出場16試合目で初優勝を目指す。

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 初優勝を狙う首位の福田、2位の鳥居を追いかけて、木戸は3位から14年ぶりの復活優勝を目指す。

 「思い切りチャレンジしたいです。目の前の一打に集中したい」。36歳の木戸は、柔らかな笑みをたたえながら最終日に向かう思いを明かした。

 木戸が勝てば、14年46日ぶりの復活劇となる。

 1988年のツアー制度施行後、最長ブランク優勝記録は金田久美子の11年189日(2011年4月24日・フジサンケイレディス~2022年10月30日・樋口久子・三菱電機レディス)。ツアー制度施行前としても、デビー・マッシーの13年1日(1977年11月3日・LPGA美津濃ジャパンクラシック~1990年11月4日・マツダジャパンクラシック)を大きく超える。

 木戸は6月のヨネックスレディスでも最終日の終盤まで優勝争いに加わったが、17番パー4で第2打を右に曲げて痛恨のセカンドOB。ダブルボギーをたたいた。結局、初優勝した吉田鈴(りん、大東建託)と2打差の2位惜敗。それでも、ホールアウト直後には「今週の経験も必ず『よかった』にしたいです。まだまだ試合が続くので、しっかり気持ちを切り替えて練習して頑張りたいと思います」と前向きに話した。

 それから3か月。「また(チャンスが)やってきましたね」と木戸は爽やかに笑った。

 復活優勝を届けたい存在が2人いる。父と師匠だ。

 父は、いぶし銀のプロレスラーとして活躍した木戸修さん。一瞬にして相手を押さえつける「キドクラッチ」でファンを魅了した名プロレスラーは2023年12月、73歳で亡くなった。修さんは生前、娘の運転手も兼ねて、たびたび会場を訪れ、陰から応援していた。「父にはずっと『めげずに頑張れ』と言われていました」と木戸は静かに話した。

 その2023年のオフ。国内男子ツアー最多94勝を誇る尾崎将司さんに弟子入りした。そのシーズンは23戦中14戦で予選落ち。30歳を超えて結果が出ない状況に「何とかしたい。何かまだできることがあるという思いだった」と振り返る。昨年12月に尾崎さんは78歳で亡くなったが、師匠の教えは胸に刻まれている。「しっかり振り切ることが大事。良くない時は合わせに行ってしまうけど」と話す。

 この日の2番パー5。第1打を右ラフに入れて第2打を刻んだため、第3打は196ヤードも残った。しかし、3番ユーティリティーをしっかり振り切ると、ピンにピタリと寄ってバーディーを奪った。

 先端に羽根がついたジャンボさん特製の素振り棒。練習の前後で振る日々は今も変わらない。「素振り棒は(ジャンボさんを)思い出させてくれます」と木戸は実感を込めて語った。

 14年ぶりの2勝目へ。木戸愛は、歴史的な偉業に挑む。(竹内 達朗)

 ◆木戸 愛(きど・めぐみ)1989年12月26日、神奈川・横須賀市生まれ。36歳。10歳でゴルフを始め、宮城・東北高卒業後の2008年にプロテスト合格。11年に賞金ランク49位で初シードを獲得。12年7月のサマンサタバサレディースで初勝利。23年8月8日、男子プロの神農洋平と結婚。父は同12月に死去した元プロレスラーの修さん。23年オフから尾崎将司さんに弟子入り。172センチ、56キロ。

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