
木戸愛
◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス 第2日(5日、岐阜・ゴルフ5CみずなみC=6531ヤード、パー72)
首位と5打差の22位から出た木戸愛(めぐみ、36)=日本ケアサプライ=が7バーディー、2ボギーの67で回り、通算8アンダーで首位と3打差の3位に浮上した。22歳の時に勝った2012年7月のサマンサタバサレディース以来、ツアー史上最長ブランクとなる14年46日ぶりの復活優勝を目指す。ともに初優勝を目指すプロ2年目の福田萌維(めい、20)=ニトリ=が首位に浮上し、新人の鳥居さくら(19)=Sky=が2打差2位で続く。
木戸が魂の一打を放った。2番パー5。第1打を右ラフに入れて第2打を刻んだため、第3打は196ヤードも残ったが、3番ユーティリティーを振り切ると、ピンにピタリ。会心のバーディーで波に乗り、22位から3位に急浮上した。「いいショット、いいパットを打てていたけど、ミスもあった」。反省も口にするが、福田、鳥居の若手を追いかけ、36歳は最終日に臨む。「思い切りチャレンジしたい」と固い決意を明かした。
木戸が勝てば14年46日ぶりの優勝。1988年のツアー制度施行後、最長ブランク優勝記録は金田久美子の11年189日。制度前のデビー・マッシーの13年1日も大きく超える。6月のヨネックスレディスでも最終日最終盤まで優勝争いに加わったが、17番パー4で第2打を右に曲げて痛恨のOB。ダブルボギーをたたいた。結局、優勝した吉田鈴(りん)と2打差2位の惜敗だった。それから3か月。「また(チャンスが)やってきましたね」と爽やかに笑った。
復活優勝を報告したい人が2人いる。父と師匠だ。
父は、いぶし銀のプロレスラーとして活躍した木戸修さん。23年12月、73歳で天国へ旅立った修さんは生前、娘の運転手も兼ねて、たびたび会場を訪れ、陰から応援していた。「父にはずっと『めげずに頑張れ』と言われていました」と木戸は静かに話した。
その23年オフ。レジェンドの尾崎将司�\x95んに弟子入り。昨年12月に尾崎さんは78歳で亡くなったが、師匠の教えは胸に刻まれている。「しっかり振り切ることが大事」と話す。この日の2番の第3打は師匠の教え通りのショットだった。
14年の長い年月を経て、木戸愛のゴルフは円熟味を増した。いよいよ歴史的な快挙を成し遂げる時がきた。(竹内 達朗)
◆木戸 愛(きど・めぐみ)1989年12月26日、神奈川・横須賀市生まれ。36歳。10歳でゴルフを始め、宮城・東北高卒業後の2008年にプロテスト合格。11年に賞金ランク49位で初シードを獲得。12年、サマンサタバサレディースで初優勝。今季は先週までメルセデスポイントランク30位。172センチ、56キロ。

