
10番ティーショットを放ち打球の行方を追う吉沢柚月(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー メジャー第2戦 ソニー日本女子プロ選手権 最終日(13日、石川・片山津GC白山C=6755ヤード、パー72)
プロ3年目で8月にツアー初優勝を挙げたばかりの吉沢柚月(三菱電機)は、通算9アンダーで並んだ山下美夢有(花王)とのプレーオフに敗れ、初のメジャータイトルには届かなかった。
プレーオフ1ホール目でティーショットを右サイドの深いラフに入れ、2打目は左バンカーにつかまった。100ヤード近く残った3打目はグリーン奥のエッジへ。4打目はカップに届かなかった。山下を笑顔でたたえた後、涙があふれた。「プレーオフで力が入ってしまった」と肩を落とした。
米ツアーが主戦場の勝みなみ(明治安田)、AIG全英女子オープン覇者の桑木志帆(大和ハウス工業)との最終日最終組。実力者とのラウンドで、落ち着いたプレーを続けた。6番で2打目を1・5メートルにつけてバーディーが先行。8番は右ラフからの第2打をグリーン右の深いバンカーに入れるピンチに陥った。3打目は2メートル半オーバーしたが、沈めてパーを拾った。11番で6メートル近いチャンスを決めきり、15番ではグリーン右前のバンカーからお先の距離につけ、セーブした。
最終組を一緒に回った桑木に「プレーオフはどういう気持ちで行ったらいいですか?」とたずねた。「気持ちだけは負けないで」と激励を受けた。「志帆さんに言われた『気持ち』だけは持っていたけど、かなわなかった」と口にした。
プレーオフで惜敗したが、実力者が顔をそろえた優勝争いを最後まで戦い抜いた。第3ラウンド後に「のみ込まれないように自分のゴルフを確立してやりたい」と話していた吉沢。「できたと思う。自分も食らいついていけるんだっていうのは自信になった。自分のゴルフをちゃんとやっていけば、結果もついてくるんだなと自信になった」。伸びしろだらけの22歳。この日の悔し涙を、飛躍への糧にする。

