【男子ゴルフ】史上初2週連続きょうだいVへ山下勝将が2位発進 「あ、また優勝か」姉・美夢有に続く


5アンダーで好スタートを切った山下勝将(カメラ・高木 恵)

5アンダーで好スタートを切った山下勝将(カメラ・高木 恵)

◆男子プロゴルフツアー ANAオープン 第1日(17日、北海道・札幌GC輪厚C=7066ヤード、パー72)

 プロ2年目の山下勝将(花王)が6バーディー、1ボギーの5アンダー67をマークし、トップに1打差の2位と好スタートを切った。日本14勝、米ツアー4勝の姉、美夢有が前週のソニー日本女子プロ選手権でメジャー3冠を達成したばかり。国内ツアー初の2週連続となる日本勢5組目のきょうだい優勝へ、姉の快挙に続く。

 「ショットが安定していて、パターも微妙な距離が入ってくれた」と笑顔を見せた。前半18番でティーショットを左林に曲げたが、スーパーショットでピンチをチャンスに変えた。残り170ヤードの第2打で8番アイアンを握ると、木の間を抜き50センチにつけてスコアを伸ばした。5番は10メートルをねじ込み、6番では5メートルを沈め、連続バーディーを奪った。

 3週前のSansan KBCオーガスタは9オーバー136位で予選落ち。「もう何をしてもダメだった。ちょっと前までは良かったのに、いきなり悪くなった」。前週の下部ツアー(茨城・静ヒルズCC)も10オーバー131位で決勝ラウンドに進めなかった。週末は姉の応援に石川へ向かう予定だったが変更した。「そんなんしてる場合ではないなと思って」。2泊3日の緊急合宿を敢行した。

 10日深夜に父でコーチの勝臣さんが運転する車で茨城を出た。8時間後の午前11時、六甲国際GCに到着。則練習を開始した。「父に見てもらって、ちょっとやり方を変えたら調子がいきなり変わった。スイング自体をけっこう変えた。ヘッドを走らせるイメージではなく、フォロースルーを長く出していくイメージにしたら、左へのミスが減った」。手応えとともに、初出場の今大会を迎えていた。

 姉の優勝の瞬間は空の上だった。北海道に向かう機内。新千歳空港に着陸し、スマートフォンを開いた。「降りて着いてすぐに見たらプレーオフで優勝って。あ、また優勝か、って(笑)」。電話をし「おめでとう」と伝えた。「勝将もそっちで頑張って」と激励を受けた。「まだ1日しか終わっていない。全然優勝とかは考えていないけど、明日も今取り組んでいることを試合でできるように一打く。一打集中して頑張りたい」。輪厚攻略へ、やるべきことにフォーカスする。(高木 恵)

 ◆国内ツアーの日本人男女きょうだい優勝

 ▼中嶋常幸と中島恵利華(現在の登録名はエリカ) 常幸は1976年ゴルフダイジェスト・トーナメントなど通算48勝。妹のエリカは86年Qtai・北陸クイーンズなど4勝。

 ▼宮里3兄妹 長男・聖志は2004年アジア・ジャパン沖縄オープンで優勝、次男・優作は13年日本シリーズJTカップなど7勝。長女・藍は03年ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンなど15勝。

 ▼香妻姉弟 琴乃が18年にマンシングウェアレディース東海クラシックで優勝。陣一朗は20年の三井住友VISA太平洋マスターズなど3勝。

 ▼河本姉弟 結は19年のアクサレディスなど6勝。力は22年Sansan・KBCオーガスタなど2勝。

 ◆山下 勝将(やました・まさゆき)2002年12月29日、大阪府出身。23歳。10歳からゴルフを始め、大阪桐蔭高を経て、近大に入学。22年に国内男子の下部ツアー「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま」で、史上7人目のアマチュア優勝。趣味はボーリングでベストスコアは「269」。ビリヤードもたしなむ。好きな食べ物は「焼き肉」、姉は昨年のAIG全英女子オープンを含む米ツアー4勝で22年日本ツアー年間女王の美夢有。162センチ、72キロ。

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