
63をマークした勝亦悠斗(カメラ・高木 恵)
◆男子プロゴルフツアー ドラッグストア・コスモスカップ 第1日(1日、静岡・グランフィールズCC=7156ヤード、パー70)
ツアー未勝利の32歳、勝亦悠斗(コヤマ・ミライエ)が7バーディー、ボギーなしの7アンダー63をマークし、トップと2打差の2位につけた。「パッティングがよかった。エイムポイントのレッスンを受けたり、今までやってなかったことをやってみたのが、結果として出てきているのかも」。8番で5メートルを沈め、16番は5メートルほどフックする13メートルをねじ込むなど、バーディーを量産した。
グリーンの傾斜を足裏で感じて数値化し、顔の前に立てた指の本数で打ち出し方向を決める「エイムポイント」を取り入れたのは、オープンウィークだった9月初め。「手が動かないとか、ミスパットの感覚が一切ないのに、とにかくずっと入らなくて」。ラインを読めていないという結論に至り、レッスンを受けることを決断した。「どうせ入らないんだったら、ちょっとやってみようかなって。外した時に答え合わせができるようになったことで、ストレスなくできている」。導入3戦目で好スコアをたたき出した。
昨季のフェアウェーキープ率は79・283%で、稲森佑貴の10シーズン連続同部門1位を阻止した「シン・曲がらない男」だ。タイトル争いが佳境を迎えた昨年のシーズン終盤、ラウンドのたびに稲森から「今日何回だった?」とさぐられたという。「僕の中では1回(タイトルを)取れて満足した部分がある。最近は成績を出していくことにフォーカスしている。結局フェアウェーキープを気にしていてもスコアが良くなるわけではない」。新たなフェーズに突入した。
コースから車で30分の静岡・富士市出身。知人やスポンサーからは「応援に行きたいけど、土日しか無理」と開幕前からプレッシャーをかけられている。この日は妻・里沙さん(31)と長女・陽菜(ひな)ちゃん(4)が応援に駆けつけた。「家族が見て来てくれているので、本当に力になっている。地元開催は強く意識している」。ツアーでの自己最高は今年5月の関西オープンの6位で、トップ10は同大会を含め2回しかない。性格は「どっちかっていうと曲がっているかもしれない」と冗談めかしたプロ10年目が、好発進の波に乗る。(高木 恵)

