市原市の千葉セントラルGCが9月9日から、千葉県内で初めてバミューダ芝のグリーンを採用した。これまではベントの2グリーンだったが、夏場に硬く速いグリーンを実現させたいという目的でメーングリーンをバミューダに張り替えた。日本では日本オープン開催コースの那覇GCや古賀GCなど数コースしかないバミューダの醍醐味を、たっぷり味わった。
まず驚いたのは、ピッチマークがほとんどつかないことだった。ベントよりも硬いため、グリーンに乗ったときにフォークで直す必要がない。セルフプレーのコースでは雑に直されたマークがライン上に重なった時など頭を抱えたくなるが、バミューダならその心配はない。私の低いヒョロヒョロ球ではなかなかグリーンに止まらないのが玉にキズだが…。
もう一つの特徴は芝目の強さ。スタート前にコース関係者から「きちんと打たないと入りませんよ」と言われた通り、1メートルでも油断できない。強めに打たないと最後の最後で切れてしまうことが多かったが、これが逆に幸いした。強気に打ち続けると2~4メートルの微妙な距離が何度か入り、気分は最高!カップオーバーの3パットも忘れてしまう快感だった。
千葉セントラルGCは1978年の開場以来、乗用カートでセルフプレーの営業を続けている。コースの玄関前には当時使われていたハーレーダビッドソンのカート(しかも三輪で2人乗り!)が展示されており、歴史を感じさせてくれる。パブリックコースながら毎年8月にクラブ選手権が行われ、年間約50回のオープンコンペを開催。私が回ったときも常連さんが多く、進行の速さが印象に残った。フェアウェーは適度に広く2打目からグリーンが見えるホールがほとんどのため、嫌らしさは全くない。市原ICから約15分というアクセスも魅力だ。バミューダは11月ごろまで使われ、冬場はベントに戻る予定。貴重なグリーンを体験するためには、早めの予約がオススメだ。
◇料金(10~12月) 平日9000円、土曜17000円、日祝16000円。祝日を除く毎週火曜は完全セルフデー(昼食付き8000円)。年末年始は別料金。2サムは割り増し。問い合わせは0436・36・1155。