
9番、ティーショットを放ち笑顔を見せる中村心(カメラ・豊田 秀一)
◆女子プロゴルフツアー 延田グループ・マスターズGCレディース 第1日(22日、兵庫・マスターズGC=6520ヤード、パー72)
第1ラウンドが行われ、プロ2年目でツアー未勝利の20歳・中村心(ヤマエグループHD)が6バーディー、ボギーなしで6アンダーの66をマークし、小林光希(三徳商事)と並ぶ首位発進を決めた。
6バーディを量産した中村が堂々の首位に立った。
前半の11番、14番でともに4メートルを沈め、16番パー4は残り130ヤードから9アイアンで放った第2打をピン右1メートルのベタピンで伸ばした。後半も4、5番を連続で伸ばすと、最終9番は残り142ヤードから7アイアンで2メートルに寄せてバーディーで締めた。
中村は「ショットもパッティングも良かった。バーディーチャンスがすごく多かった」と声を弾ませた。2本のパターを持ち歩き、今週はセンターシャフトのタイプを選んでパットが好調。昨年大会は初日3位(最終成績は16位)、今年は首位と2年連続で好発進し「何も考えていないけど、(相性は)いいんですかね」と笑みを浮かべた。
男子ツアー48勝の中嶋常幸に高2から師事し、24年のプロテストで一発合格。だが、入谷響、吉田鈴、加藤麗奈、福田萌維ら同期が続々と優勝を飾る中、念願の1勝が遠い。結果が出ずにゴルフをするのがつらかった時期が続いた中、今年6月末から青木瀬令奈、安田祐香らを指導する大西翔太コーチに師事した。
スイング時に体が浮き上がる悪癖を修正し、風が強い今週のコースに対応するため、20日に低い球で方向性を安定させる「ライン出しショット」を大西コーチから教わった。21日は練習場で大雨が降る中、夕方6時近くまでライン出しショットを反復練習。この日は安定感抜群のショットをピンに絡め、「心ちゃんは天才。やり抜く力がある」と同コーチから絶賛された。
同コーチからショットやパットの技術に加え、ポジティブな言葉をかけてもらい「気持ちが前向きになれた」と中村。青木や安田ら“先輩弟子”と練習ラウンドや食事をともにすることで学びも多く「今までは1人で悩んでいたけど、皆さんに相談できるのは一番大きい」とかみしめた。
大会最終日の25日には、21歳の誕生日を迎える。誕生日に優勝すれば、2019年フジサンケイレディスの申ジエ以来、史上10人目の記録(招待・アマチュア含む)となる。中村は20歳の1年間は優勝に届かなかったが、自己最高の首位スタート。「自分へのプレゼントとして、優勝ができたら一番最高だなと思う。自分の全力のプレーでいい結果が出るように頑張ります」と決意を込めた。(星野 浩司)

