◆報知新聞主催 第5回報知シニアアマゴルフ選手権最終日(13日、箱根CC)
首位でスタートした志村幹夫(61)=大洗=が6バーディー、4ボギーの70で回り、通算3アンダーで大会初優勝を果たした。アンダーパーでの優勝は大会史上初。逆転でのホームコースVを狙った鮫島康孝(65)=箱根=は75で通算4オーバー2位、7オーバー3位には第1回大会優勝の山下勝紀(65)=扶桑=が入った。
はにかみながらも誇らしげに志村は賜杯を掲げた。大会史上初のアンダーパーでの優勝に「素晴らしいコースメンテナンスのおかげでいいスコアが出た。本当にうれしい」と日焼けした顔から白い歯をのぞかせた。
「9番が今日一番のプレー。あれが大きかった」。1アンダーで迎えた9番パー4。ティーショットをバンカーに入れ、第2打、第3打もともにバンカー。第4打でやっとグリーンに乗せたが、8メートルのパットが残った。ダブルボギーも覚悟したが、これをねじ込みボギーでしのいだ。
中学時代に父親の勧めでゴルフを始め、日立一高時代はアマチュアの大会などで1つ年下の倉本昌弘・現日本プロゴルフ協会会長らとしのぎを削ったこともある。スキーの腕前もプロ級。冬にはジャイアントスラロームを楽しむなど、体脂肪率は14%とアスリート並みだ。「キャディーさんは、鮫島さんを応援していた」と同じ最終組の“ホストアマ”に嫉妬を覚えながらも、してやったりの新チャンピオン。9月には所属の大洗GCで開催の関東シニアアマ決勝に出場。次は自分の庭でライバルを迎え撃つ。