◆女子プロゴルフツアー NOBUTAマスターズGCレディース第2日(21日、兵庫・マスターズGC、6523ヤード=パー72)
70位で出た比嘉真美子(23)=ジブラルタ生命保険=が7バーディー、ボギーなしのベストスコア65で回り、通算5アンダーで首位と4打差の5位に急浮上した。世界ランク1位のリディア・コ(ニュージーランド)と同じ2ボール型のパターを使い、フォームも参考にしてパットの精度が向上。今大会で2年ぶりの賞金シード圏内浮上を狙う。笠りつ子(28)=京セラ=、キム・ハヌル(27)=HITE JINRO=が9アンダーで首位。
世界女王流のパットがはまった。比嘉は11番でピン手前8メートル、14番で奥8メートル、15番で左5メートルのバーディーパットを沈め、ベストスコア65で回り5アンダー。70位から5位に急浮上し「いい位置で決勝ラウンドに進める」と笑顔を咲かせた。
パットが好調な理由は、世界ランク1位のコにある。約1か月前にブレードタイプのパターをコと同じ2ボール型に変更。初めて使う型だが「安定感がある。(ラインを)イメージしやすい」と好感触を得た。さらに、米ツアーで戦うコの映像を研究し「体も頭も全然動かない」と軸のブレないフォームを参考にした。鳥取の地震で兵庫・三木市内のコースも震度3を観測。「ドキドキして間を取った」と17番グリーンでギャラリーの緊急地震速報のアラーム音が鳴り響いたが、冷静にパーセーブした。
13年は2勝で賞金ランク8位に入った実力者だが、昨季は同95位と低迷し、最終予選会で今季の出場権を得た。今年は約1380万円で同59位。今大会単独5位以上で700万円を上乗せすれば、来季の出場権獲得となる賞金ランク50位以内に入る見込みだ。「“今”に集中したい」。13年6月以来の通算3勝目へ、1打に思いを乗せる。(浜田 洋平)