鈴木愛が首位浮上!高校時代を過ごした鳥取へ優勝で勇気届ける


 ◆女子プロゴルフツアー NOBUTAマスターズGCレディース第3日(22日、兵庫・マスターズGC、6523ヤード=パー72)

 4位で出たツアー通算3勝の鈴木愛(22)=セールスフォース=が7バーディー、ボギーなしでベストスコアの65で回り、通算14アンダーで笠りつ子(28)=京セラ=と並んで首位に浮上した。賞金ランク日本人2番手で4位の22歳は、ともに今季2勝で日本人トップの同3位・笠と最終日最終組で直接対決。倉吉北高時代に過ごし、21日に震度6弱の地震が発生した鳥取への思いを胸に戦う。

 鈴木は3番で残り9メートルのカラーからパターで沈めるなど、25パットでツアー屈指の名手ぶりを発揮。14アンダーで首位に浮上し「笠さんの調子がいいので今週は勝ちたい」と力を込めた。

 ターゲットは笠だ。常に賞金ランクの日本人最上位を見据え、毎試合ごとに順位表をチェック。「いつも笠さんの金額を見ている。(トップの)ボミさんがいくらなのか知らない」と言うほど。約930万円差あるが、優勝で2520万円を積み上げれば、笠が2位でも一気に逆転。同組では通算4戦全敗の“宿敵”との最終日最終組に「目標スコア? 勝てれば何でもいい」とがむしゃらに挑む。

 21日に震度6弱を観測した鳥取・倉吉市は青春時代を過ごした第二の故郷。「知っているところがたくさんあって悲しい気持ちになる」と思いやった。今季3勝目を挙げれば、初の賞金女王も視界に入る。今週を含めて残り6試合。「できれば全部勝ちたい」。155センチの体に熱い闘志をのぞかせた。

(浜田 洋平)

 イ・ボミ(前夜は所属先の延田グループ・延田久弐生社長から、うな重の差し入れ。初のホステスVへ)「ビックリ! おいしかった。あしたも頑張る」

 松森(2週連続Vへ4打差4位。出場選手唯一の3日間ボギーなし)「それは自分の中で評価できる。落ち着いてバーディーを取れば、大崩れしない」

 笠(今季3勝目へ、14アンダーで首位キープ。鈴木との最終日最終組に)「やっぱり強い選手。その気迫に負けないようにいきたい」

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