松山、世界トップ10“AON”に続く日本人4人目の快挙!中嶋「英樹はすごい」


 男子ゴルフの23日付世界ランキングが発表され、前週の米ツアー、CIMBクラシックで2位に入った松山英樹(24)=LEXUS=は自己最高位(11位)を更新して10位となった。日本男子のトップ10入りは、1998年4月の尾崎将司(69)以来18年ぶり。青木功(74)、中嶋常幸(62)の“AON”に続く4人目の快挙となった。また、国内ツアーの三井住友VISA太平洋マスターズ(11月10~13日・太平洋C御殿場C)の出場も24日、発表された。

 成長を続ける「日本の怪物」が、また新たな勲章を手に入れた。この日、世界選手権シリーズのHSBCチャンピオンズ(27~30日・余山国際GC)が行われる中国・上海市に入った松山に吉報が届いた。16日に国内メジャーの日本オープンを制して世界ランクは18位から13位に浮上。さらに、CIMBクラシックの2位で同10位まで上がった。

 国内男子ツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)によれば、日本男子の過去最高は87年1~4月の中嶋の4位。ジャンボは96、97年の5位が最高だった。87年に8位に入った青木を含め、松山は日本4人目で最年少のトップ10入り。24歳にして、日本ゴルフ界のレジェンド“AON”に肩を並べた格好だ。

 日本歴代最高位を誇る中嶋は今年2月、世界ランクについてこう語った。「今は、日本ツアーのポイントが高かった僕らの時代とは違う。世界トップの米ツアーに参戦しながら、ランクを上げてきた英樹はすごいですよ。日本男子歴代最強と言ってもいいんじゃないかな」と絶賛していた。

 日本女子では、米ツアーでシーズン5勝を挙げた宮里藍(30)=サントリー=が、10年6月に唯一の世界ランク1位となった。松山は宮里と、長らく男子の世界ランク1位に君臨したタイガー・ウッズ(米国)に強い憧れを抱いてきた。日本男子初の海外メジャー制覇の夢の先に、新たな“世界の頂点”も視界に入ってきた。

 ◆ゴルフの世界ランク 男子は1986年4月に創設。4大海外メジャーの主催者と世界6大ツアー(米国、欧州、南ア、豪州、アジア、日本)によって運営されている。大会やツアーの格に応じてポイントが配され、出場選手のレベルによってもポイントが追加される。89年以降、過去2年に獲得したポイントを出場試合数で割って算出する「平均点方式」が用いられている。現状では米ツアー、欧州ツアー、日本ツアーの順で獲得ポイントが大きい。女子は06年2月から制度化されたため、1977年全米女子プロを制した樋口久子、1987年の米ツアー賞金女王・岡本綾子は対象外だった。

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