奈紗、魅せたプロ初バーディー!国内デビュー戦は日没順延暫定11位


プロデビュー戦の初日、14番までのプレーで日没を迎えた畑岡奈紗

プロデビュー戦の初日、14番までのプレーで日没を迎えた畑岡奈紗

 ◆女子プロゴルフツアー 伊藤園レディス第1日(11日、千葉・グレートアイランドC)

 日本女子ツアー史上最年少の17歳271日でプロ転向し、国内プロ初戦を迎えた畑岡奈紗(なさ、17)=茨城・ルネサンス高3年=は1番からスタート。14番を終えた時点で3バーディー、1ダブルボギーの1アンダーで首位と3打差の11位につけた(順位はいずれも暫定)。降雨の影響でスタート時間が約2時間半も遅れ、日没順延。畑岡を含む50選手がホールアウトできなかった。

 少し照れくさそうに、女子高生プロが右手を掲げた。4番パー4。残り約20ヤードの第3打。ウェッジで放った球は2バウンドした後、勢いよくカップに消えた。「ラインと高さは良かったけど、ちょっと強かった」。記念すべきプロ初バーディーは、鮮やかなチップインで奪った。

 尊敬する宮里藍(31)をひと目見ようと、前週のTOTOジャパンクラシック(茨城・太平洋C美野里C)を2日間観戦。藍はもちろん、リディア・コ(ニュージーランド)のプレーにもくぎ付けになった。「リディアはアプローチで手首の使い方がすごかった」。大会2日前には世界ランク1位のアプローチを約40分も特訓。失敗を恐れず貪欲に技術を吸収しようとする姿勢が、チップインを生んだ。

 9番では2打目を右に曲げて池に入れ、痛恨のダブルボギー。でも、めげない。11番で4メートルを沈め、13番では約1メートルを決めた。自慢のショットでバーディーを奪い「1オーバーから立て直せて良かった」。ラウンド中にスイングを修正する対応力。精神の強さも光る。

 記念すべきプロ初ラウンドは雨の影響で日没順延になった。プレーを終えるとラウンド前と同様、コースへ頭を下げた。「高校球児みたいな感じですね。感謝の思いを込めています」。向上心と謙虚さが同居する17歳。10月の日本女子オープンをアマで初めて制した実力は、疑いようもない。(高橋 宏磁)

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