◆報知新聞社主催 ２０１６報知ミッドアマ プレーヤーズ選手権（１１日、兵庫・小野東洋ＧＣ＝６７７３ヤード、パー７２）
林明さん（４９）が３オーバー７５で回り、プレーオフのすえ新井将文さん（４７）を下して１４年大会以来２度目の優勝を果たした。林さんは大阪・ＰＬ学園高ゴルフ部で谷口徹（４８）と同期。１７年３月のハワイ州アマゴルフ選手権への出場権を手にした。
プレーオフの幕切れはあっけなかった。最初に打った新井さんのティーショットが大きく右へ。林さんがフェアウェー真ん中に打つのを見届け、自身のＯＢを確認した新井さんはギブアップした。
インスタートの林さんは前半を２バーディー、１ボギーの１アンダーで折り返した。「アウトの方が易しい」と感じていたが、後半は４つスコアを崩した。アウトスタートの新井さんは膝痛の影響で前半を３オーバー。「歩いてのプレーと聞いて最後まで行けるか不安だった」というが、後半はパープレーで追いついた。
ＰＬ学園高ゴルフ部出身で数多くのアマ大会に出場している林さんに対して、新井さんは２０歳過ぎにゴルフを始めながら「他のことがやってみたかった」と１５年間もゴルフから遠ざかった。５年前に友人のコンペに参加して８２で回り「楽しくなって再開した」という異色の経歴だ。「プレーオフはこれでＶ３です」と胸を張った林さん。結果を見守ってくれた仲間たちと一緒に喜びを爆発させた。
◆寺西さん長男悔し１差４位
１１、１２年と報知アマゴルフ連覇を果たした寺西明さんの長男・俊人さん（３０）は、首位と１打差の４オーバー４位に終わった。「優勝目指してやってきたので悔しい」と反省。試合をプレーオフまで見守り「次は頑張ります」と気合を入れ直していた。
◆神谷さん、有給取り参加も苦笑
有給休暇を取って北海道から参加した神谷俊さん（４４）は「バーディーを取ったり、ＯＢを出したり波乱万丈のゴルフでした」と９オーバーの８１に苦笑い。下位に沈んだ今年の報知アマの雪辱で出場したが「８０は切りたかった。残念ですが、この経験を生かし練習に励みたい」と前向き。１２日以降は「姫路や神戸を観光して帰ります」と気持ちを切り替えた。