ギャラリーにサインをする笠
女子プロゴルフツアーの今季最終戦で、メジャーのＬＰＧＡツアー選手権リコー杯（報知新聞社後援）は２４日から４日間、宮崎ＣＣで行われる。賞金ランク３位で、初の賞金女王を逃した笠りつ子（２９）＝京セラ＝は２２日、プロアマ戦に出場。日本人選手としては１３年の横峯さくら以来、３年ぶりとなる“ベンツ女王”獲得を誓った。
女子ツアーでは各大会の成績に応じてポイント（Ｐ）を与え、最も多かった選手を「メルセデス最優秀選手賞」として表彰される。現時点では５９５Ｐで韓国のイ・ボミがトップ。５７１Ｐの笠は２位で、その差は２４Ｐ。笠がボミの２年連続受賞を阻止するためには、最低でも８位以内に入ることが条件だ。
仮に同点だった場合は、笠より成績Ｐが多いボミが勝つ。最終戦を待たずに２年連続で賞金女王となったボミは「もしも同点だったら、車も（笠と）半分にしたい。私は前の方をもらおうかな」と冗談めかして笑った。だが、報道陣から女王の発言を伝え聞いた笠はおかんむりだ。「何言ってるか分からない。そう言われるとムカッときた。やるからには勝ちます」とメラメラと闘志を燃やしていた。（高橋 宏磁）