池田勇太、スネークラインど真ん中からねじ込んだ!史上最高額賞金王へVライン見えた


賞金王を争う池田勇太(左)と谷原秀人は優勝トロフィーの前で健闘を誓い合った

 男子プロゴルフツアーの今季最終戦、日本シリーズJTカップ(報知新聞社主催)は12月1日から4日間、東京よみうりCCで行われる。賞金トップの池田勇太(30)=日清食品=は30日のプロアマ戦で、同組で回ったアマに「神業」とたたえられるパットでバーディーをゲット。好調な仕上がりを見せた。

 難解な高速グリーンで、池田の読みがズバリと当たった。7番、約6メートルのバーディーにトライした。スライス→フック→スライスという下りのスネークラインをカップのど真ん中から沈めた。同伴競技者が「神業だよ」と大騒ぎするほど鮮やかなバーディーだった。

 最終9番では3メートルのスライスラインを沈めるなど、後半9ホールで4バーディー。本人は「調子は悪くない。まあ普通です」と素っ気なかったが、調子は確実に上向きだ。今月中旬に痛めた左肩の不安も薄れてきたようで「違和感はありますけど、そこまで気になるわけではない」と力を込めた。

 獲得賞金額は約1億9749万円。優勝なら賞金4000万円を加算し、男子最高の伊澤利光の2億1793万4583円(2001年度)を抜く。また、女子最高のイ・ボミの2億3049万7057円(15年度)も抜いて、男女を通じツアー史上最高額の2億3749万7703円となる。

 「優勝争いに加わって、優勝してシーズンを終わるようにしたいね」。3勝、2位が5回と、毎試合のようにV戦線に絡んできた16年。その集大成は、華々しく飾りたい。(高橋 宏磁)

 ◆谷原が逆転賞金王になるには 賞金ランク1位の池田とは3076万6429円差。今大会の優勝(賞金4000万円)が絶対条件で、池田が3人までの2位タイ(賞金約1040万円)か単独3位(賞金1000万円)に入らないことが不可欠。

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