ホールアウトし、同組の金亨成（左）と握手する谷原
◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアーメジャー最終戦 日本シリーズＪＴカップ第２日（２日、東京・東京よみうりＣＣ、７０２３ヤード＝パー７０）
初の賞金王獲得へ優勝が絶対条件の谷原は、首位の座こそ明け渡したが、「２打差なんで、自分が伸ばせばいいだけ。良い位置なんじゃないですかね。全体的にいい感触ではある」と逆転優勝への手応えを語った。
１番ではバンカーからの２打目を１・５メートルにつけてバーディー。２番パー３では、あと１５センチでホールインワンとなるミラクルショット。７番までに４バーディーを奪って９アンダーに伸ばし、「あの勢いでぶっちぎりたかった」と独走態勢に入るかと思われた。しかし中盤以降失速。ツアー屈指のパット巧者だが「ラインがはっきりせず、不安の中で打っているのでなかなか合わない」と高速グリーンの攻略に苦戦した。
１日に発表された「新語・流行語大賞」で、プロ野球・広島の躍進を象徴した「神（かみ）ってる」が年間大賞に選ばれた。熱狂的カープファンの谷原は、２番のスーパーショットにも「いや、あれはまだ神ってないですよ。ロングパットが決まらないと」と“神認定”を与えなかった。
優勝すれば、池田の成績次第で逆転賞金王、１０年ぶり２度目のマスターズ出場切符とともに、日本ゴルフツアー機構（ＪＧＴＯ）の最優秀選手賞も手に入る。逆転優勝のカギは「やっぱりグリーンしかない。あと２日で合わせていきたい」と分かっている。「神ってる」ロングパットで、カープも成し遂げられなかった日本シリーズ制覇を引き寄せる。（勝田 成紀）