女子プロゴルフの藤田光里(22)=レオパレスリゾートグアム=が17日、東京・新宿区の小田急百貨店ハルクスポーツで、契約するキャロウェイアパレルのトークショーと販売会を行った。先頭の男性は午前7時から並び、新潟からもファンが駆けつける熱気の中で約1時間30分にわたって笑顔を振りまいた。
北海道出身の色白スレンダー美女は、トークショーで独特なファッションへのこだわりを披露。「私はゴルフはハイソックス履いて、スカートにベストを着るのが一番好き。なるべくパンツは避けてスカートにしています。朝、その日着るウェアは決めています。今年はラッキーカラーが赤だったので、終盤戦は毎日どこかに赤を取り入れていましたね」。その一方で「私服はジーパンにTシャツとか。スカートは普段履かなくて、パンツが多いんですね。買い物は超即決タイプ。好きなお洋服を見つけたらすぐですね」。
さらに、このオフの髪形についてファンにアンケートを募った。「美容室を予約しているんですけど、ばっさり切るか伸ばすか迷っていて」。「切っても良い」というファンが大半を占め「じゃあ、切りましょうか」と、プロ転向後には見せたことのないショートヘアを予告した。
その後は、キャロウェイアパレルの店内で約1時間、15人の客に似合うウェアを勧めて回った。今月9日にコーチの父・孝幸さん(享年63)が急死後、初めての公の場だった。「気持ちの整理がまだついていない」と素直な胸の内を明かしながらも「お仕事は休む訳にはいかないので」と気丈に振る舞った。「いつも元気をもらっているから、今日は俺たちがあげる番だ」と書かれた横断幕を手にしたファンの姿も。「本当にありがたかったですね」と温かい支えに感謝した。
今季は未勝利も賞金ランク48位で3年連続の賞金シードを獲得。11月に痛めた左ひじは「肘部管症候群」で、普段の生活の中でも「荷物を持ったり下ろしたりすると痛みはある」と超音波治療器で毎日、治療を続ける。手術すると数か月の欠場を余儀なくされるため、来季に向け手術はせずに痛み止めの薬などを服用しながらプレーを続ける方針だ。「このオフは打ち込みたかったんですけど。まだちょっと(肘が)怖い。様子を見ながらゆっくりやっていきます」と前を向いた。
来年1月に地元・北海道で本格始動し、2月には恒例のグアム合宿も予定。「常に上位争いをして結果的に2勝目、3勝目ができればいい。テレビに映る位置でプレーできるように頑張ります」。3歳でゴルフへ導いてくれた亡き父との思い出を故郷でかみしめながら、ツアー本格参戦4年目のシーズンへ歩み出す。