◆米男子プロゴルフツアー フェニックス・オープン最終日(5日、米アリゾナ州TPCスコッツデール)
男子ゴルフで世界ランク5位の松山英樹(24)=LEXUS=は昨年10月以降、個人戦9戦5勝と驚異的な強さで世界を驚かせている。米メディアからは「全盛期のウッズ並みの強さ」と評され、今季6戦目で獲得賞金は自身の年間最高額を更新した。
英ブックメーカーのウィリアム・ヒル社の今季海外メジャー初戦、4月のマスターズ(6~9日・米ジョージア州オーガスタナショナルGC)優勝予想では、初優勝を狙う松山のオッズは、メジャー王者以外では最高の11倍で4番手に並ぶ。過去5度の出場で15年5位、16年7位とコースとの相性も良く、日本人初のメジャーVへの期待は高い。
優勝候補筆頭の9倍には、世界ランク1位のジェーソン・デー(豪州)、同2位のロリー・マキロイ(英国)、15年大会王者のジョーダン・スピース(米国)の3人が並ぶ。デーは15年全米プロ覇者で今季はまだ出場2戦。だがマスターズは11年で2位、13年3位、昨年10位と相性は良い。マキロイは肋骨(ろっこつ)の疲労骨折で戦列を離脱中。とはいえ、11年全米オープン、12年と14年の全米プロ、14年全英オープンを制しており、史上6人目の“キャリアグランドスラム”達成に向けて意欲は人一倍強い。
今季3戦連続トップ10入りと好調のスピースは14年以降2位、優勝、2位とオーガスタでは抜群の安定感を誇る。昨年の全米オープン覇者で世界屈指の飛ばし屋のダスティン・ジョンソン(米国)は、松山と並ぶ11倍。今季3勝と絶好調のジャスティン・トーマス(米国)は26倍で9番手につけている。