◆女子プロゴルフツアー アクサレディス第2日(25日、宮崎・UMKCC)
3年連続賞金女王を狙う韓国のイ・ボミ(28)=延田グループ=が76をたたき、通算4オーバーでカットラインに1打及ばず、4シーズンぶりに予選落ちした。最終9番で追加ローカルルールを勘違いしたことによる、まさかの1罰打が響いた。ともにツアー初優勝を狙う柏原明日架(21)=富士通=、川岸史果(22)=加賀電子=が7アンダーで首位に並んだ。
雨がいつもより冷たく感じられた。まさかの失態で大会前のV候補、イ・ボミが2日で大会を去った。「やった瞬間、あっ!と。ペナルティーだと思った」。カットラインに最終9番で科された1罰打分及ばず、13年11月伊藤園レディス以来、2度の棄権を除く出場97試合ぶりに予選落ちした。
8番を終え3オーバー。結果的にパーで予選通過できたのに「グリーン上のことばかり考えていた」。第1打で入れたラフは水が浮いていたため、規則通り救済を受けてドロップ。このボールをプリファード・ライのローカルルールで、拾って拭いてからプレーできると勘違い。ボールの場所が認められているフェアウェーでなくラフだったため、ゴルフ規則18―2「止まっている球が選手により動かされた場合の違反」で1罰打の痛恨ボギーだ。
「今日はフェアウェーで何回かピックアップしてたから勘違いして…」。大雨が降り、ラウンド前に選手にはローカルルールの追加が通達されていた。同様にラフにある球を拾い上げたとして堀奈津佳、鈴木愛、井上沙紀もペナルティーを科された。
通算20勝の女王は「予選を通っても(最終日に)いいプレーはできなかったと思う」と淡々と反省。26日に渡米し、海外メジャー初戦・ANAインスピレーション(30日開幕・米カリフォルニア)に気持ちを切り替えて臨む。(岩原 正幸)