松山、スコア伸ばせず首位と10打差の28位に後退


28位に後退した松山英樹(ロイター)

28位に後退した松山英樹(ロイター)

 ◆米男子プロゴルフツアー メジャー初戦 マスターズ第3日(8日、米ジョージア州オーガスタナショナルGC、7435ヤード=パー72)

 風の無い、穏やかな青空の広がったムービングサタデー。日本人で唯一決勝ラウンドに進出し、16位で出た松山英樹(25)=LEXUS=は1イーグル、1バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの74とスコアを伸ばせず、通算4オーバーの28位へと後退した。首位とは10打差に開き、日本男子悲願のメジャー初制覇は絶望的となった。

 前半は、グリーンの傾斜にことごとくショットが嫌われ、3つスコアを落とした。後半、持ち味のアイアンショットでバーディーチャンスを量産。15番パー5ではピン上3メートルに2オンし、快心のイーグルを奪ってパトロン(観客)をわかせた。だが、計31パットとグリーン上が不振。最終18番は2オン4パットで、まさかのダボをたたいた。「何もないです。(良くない)状態がやっぱりそのまま出てしまった。(パットは)これだけ入らなかったらね。ちょっと最後の4パットでやる気は失せてるんですけど、(最終日)しっかりと切り替えて頑張りたい」とうつむいた。

 リオ五輪金メダリストで13年全米オープン覇者のジャスティン・ローズ(36)=英国=、悲願のメジャー制覇に挑むセルヒオ・ガルシア(37)=スペイン=が6アンダーの首位に並んだ。

 メジャー初Vを狙うリッキー・ファウラー(28)=米国=が1打差の3位。米ツアー4勝のチャーリー・ホフマン(40)=米国=、15年大会王者ジョーダン・スピース(23)=米国=、米ツアー5勝のライアン・ムーア(34)=米国=の3人が2打差の4位で追う。13年大会覇者アダム・スコット(36)=豪州=が3アンダーの7位。11年大会王者シャール・シュワーツェル(32)=南アフリカ=が、2アンダーの8位で続く大混戦となっている。

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